〜カヤックで琵琶湖を旅するブログ〜
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秋の水郷

  11月3日、寒くなったら、必ず行こうと思っていた近江八幡の水郷へ出かけた。西の湖近辺に到着して、どこから出艇しようかと迷い、ぐるぐると回った。西の湖の端に水路を発見したので、そこでカヤックを組み立てることにした。 

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 準備が終わり11時に水上に出ることが出来た。それにしてもこの水路、出艇してからしばらくは周囲を葦に囲まれて、水路幅もほどよくいいのだが、漕ぎ進む間に、葦がたくさん茂ってきて、かなり狭くなってきた。パドルを直角に立てるくらいにして漕がないと、パドルが葦に当たってしまい前に進めない。あと少しで、西の湖に出ることが出来る場所に、ホテイアオイが、ぎっしりと水路を塞いでいた。

 水を漕ぐのではなく、ホテイアオイをひたすら漕いで前に進む。ホテイアオイの原っぱから、脱出出来るかどうか不安になる。このまま脱出出来なかったら、どうなるんだろう?ここは両側を葦で覆われているので、誰にも発見されままになってしまうのだろうか。と思ってしまう。それでも、何とかがんばって西の湖までたどりつく。




 この写真の中央をひたすら漕いで進んだ。

 西の湖に出ると、視界が急に開けて、いい気分。しかし、一難去ってまた一難。今度は、冷たい風が吹いている。黒い色をした雲から、弱い時雨のような雨が降ってくる。ホテイアオイを抜けて、広い視界で安心したのに、今度は西の湖がとても広く感じられ、少し怖くなってくる。風とさざ波で、気持ちよく漕ぎ進む状態からはほど遠い。まだ出艇して30分くらいしか経っていないのに、ここで陸に上がるのはあまりにも残念と思い、天候の様子を見ながら、西の湖から、水郷の水路へ向かった。最初は地図なしで、勘のみで、進んでいった。しかし、行き止まりになってしまった。両側を葦で覆われている水郷は、迷路状態なのだ。こんなこともあるだろう思い、用意しておいた紙の地図を取り出して漕ぎ進むけど、地図上での自分の位置がよく分からないので、またもや行き止まりになった。奥の手ということで、車から外してきたナビを起動させてみる。初めから、ナビを使うのだった。それで自分の位置を把握して、水郷の水路へ向かった。


 水郷の中は、西の湖と違い、穏やかだ。葦が防風林の役割を果たしているのだろうか。漕ぎ進むうちに、水郷巡りの和船が見えてきた。やっぱり、水郷巡りは葦が薄茶色になった今の季節がいいんだろうな。和船のお客さんが食べているすき焼きのいい匂いがする。水郷ムードが増してくる。


 もう少し漕ぎ進むと、ウッドデッキの上に青いファルトが置いてある。カヤックに乗っている人がいるんだと思うと嬉しくなった。しかし、水面からウッドデッキまで、かなり距離があるけど、どうやって引き上げたのかな。かなり屈強な人だなあと思っていたら、その持ち主の方が、僕の方にペコリと、挨拶をしてくださったので、こちらもカヤックを漕ぎながら、おじぎをする。どうやら、お昼の休憩をしていらっしゃったみたい。少しお話して、水郷の事や、出艇場所を教えていただいた。

 水は常に流れているので、同じ場所にカヤックを固定するようにして、パドリングするのは、経験が浅い僕には至難の業だ。その方との会話をしているわずかな時間でさえ、あっちへ流されたり、向きが変わってしまったりするので、操船しながら、お話しをさせていただいた。
 少しお話をした後、もう少し水郷の奥へ進んでみる。地図を見ると、一周出来そうな感じだけど、最後には西の湖へ戻らなければならないし、天候のこともあるので、水郷風景を楽しみながら、その近辺を行き来した。岸部の木の根や、水鳥等を眺めながら、ゆっくりと漕ぎ進む。水面が穏やかで、随分、楽しい気分になってきた。

 葦の水路を行ったり来たりしているうちに、先ほどの青いファルトの方と、また出会う。今度は、お互いカヤックに乗った状態で、お話をする。水上でプカプカと浮かんで、たまにパドルで位置を変えながら会話するのは楽しいものである。
 
 とまあ、ここまででしたら、同好の者同士で、会話しただけに過ぎないのであるが、驚くことが起きた。その方は、

「もしかしてあなたはOeさん?」

と、おっしゃるので、すごく驚いた。滋賀県に知り合いはいないのに、どなただろうなあ、一瞬すごく不思議になる。なんと、僕がリンクさせていただいている(勝手にリンクしたのだが)、ブログを運営しておられる方であった。その方は、琵琶湖を3回も一周しておられる方なので、さぞかし屈強な男性なのだろうと僕は、勝手に思い込んでいた。(ごめんなさい)

 それにしても、気がついてくださった事に、感謝と驚きを感じてしまう。こんな事は、一生のうちに、そんなにないだろうなあ。

 その方と別れて、西の湖へ向かう。天候もよくなってきたし、先ほどの青いカヤックの方と話したことで楽しい気分になり、さきほどは、怖いとさえ思った西の湖が、急に楽しく思え、力いっぱい、漕いでみる。ナビを見ながら、最高時速に挑戦する。でも、瞬間的に時速7キロを出すのがやっと。巡航速度は5キロといったところ。水上散歩とはよくいったもので、陸上を少し早く散歩するのと同じくらいだ。西の湖の東の方まで漕いでみる。風が止んだせいか、水面に映った雲がとてきれいだった。






 さきほどのホテイアオイの関所を抜けて、出艇場所まで戻るのは、コリゴリなので、開けた場所を見つける。結局、陸に上がったのは2時30分頃だった。

 カヤックを乾かしている間に、1キロほどの距離を歩いて車を取りに行き、お湯を沸かしてインスタントラーメンを作り、遅めの昼ごはんにする。こんなことなら、先ほどの方とお話しながら、お昼をご一緒させていただいた方が楽しかったかなと思った。
 
今日は無理だったけど、今度、ここに来るときは、出艇場所を教えてもらったグラウンドがある場所から出艇することにしよう。そして、一通り、水郷を回ってみよう。
 
 この記事は、翌日に書いている。カヤックに乗った時はいつもそうだが、今回も腕、肩、腹、太ももが筋肉痛になっている。それは、とても心地が良い痛みだ。水上にいると、日常生活では体験できないような光景や出来事に出会ったりできる。カヤックという趣味に出会えて、ほんとうに良かった。

ステキな出会いがあって、よかったですネ!
田中ちゃん | 2010/11/04 20:34
はい。そうなんです。長い文章ですが、読んでくださってありがとうございました。
Oe | 2010/11/04 22:00
初めまして? 屈強なウッドデッキです。
先日は楽しい一時をありがとうございました。本当にびくりしました。不思議な出会いがあるのもですね。

ブログ、楽しく読ませていただきました。これからも楽しみにしています。

「境の木」、わかりましたか。この木は西の湖を漕いでいる時にもよく見え、別名「目印の木」と言っています。(言っているのは私だけだと思いますが)
西の湖は上陸休憩できる所があまりないですが、ここは楽に出入りできます。

グランド前も出られる所が限られていて、ネットの南端前にヨシが途切れた小さな出入り口があります。(これはトップシークレットです!)

冬色の水辺もまた格別ですね。では、またどこぞの水辺でお会いしましょう。


ウッドデッキ | 2010/11/05 00:51
ウッドデッキさま

 お別れしてから、しばらくの間、西の湖で遊んだ後、「境の木」あたりで上陸し、歩いて車を取りにいきました。
 次回はアドバイスどおり、グランド脇の極秘場所から出艇します。
 またそのうちに、お会いできたらいいですね。
Oe | 2010/11/05 21:06
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