〜カヤックで琵琶湖を旅するブログ〜
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和邇から近江舞子



 今回は初の電車を使ったワンウェイカヤックに挑戦してみた。

 前回、葛籠尾崎で怖い思いをしたので、実はカヤックというものに対して、かなりびびっている。その気持ちを引きずりながらの今回のツーリングである。トラウマが癒えていないのなら、ほとぼりが冷めるまでカヤックは、お休みにすれば良さそうなんだけど、そういうふうにはならないのが、我ながら度し難い。そんなわけで、今回はビビリ感満載のツーリングであるので、そこんとこよろしく♪

 比較的波が穏やかな午前中に漕ごうかと思い、朝5時半に家を出る。途中の総菜屋でおにぎりと唐揚げを買って、7時半過ぎに和邇漁港に到着して、カヤックを組み立てはじめる。今回は和邇駅まで電車で帰ってこなくてはいけないので、カヤックにカート等を積載する必要がある。積載後のカヤックは、容易に持ち運ぶ事が出来ない重さになるので、バウを水面に浮かせた状態でスターン側に荷物を積み、その後、コーミングカバーで密閉した。

 今回は、予備パドルは持って行かない。岸沿いに漕ぎ進む予定なので、いざとなったら、泳いで岸まで辿り着けばいい。いつも使っている2Pのパドルはグラスファイバー製なので軽いけど、今回はザックに収納しないといけないので、普段は予備パドルとしているアルミシャフトでナイロンブレイドのTNPの4Pパドルを重いけど使う事にする。

 今回は10キロほどの漕行距離だけど、このパドルでも問題はなかった。この記事は翌日書いているけど、腕に疲労はまったく残っていない。


 さて、、、、

 いよいよ出発しようとした時に、バケツを持ったおじさんが話かけてきた。隣にある漁港の漁師さんかもしれない。

「今年は天候不順で、まだ3月のような気候なので、危ないから気をつけなさい。最近も何人か亡くなっているし、水温が低いせいか、蝋化して遺体も浮いてこないんだよ。じゅあ、そういうことだから。」

 そういうことだからって。。。


 そんなことを言われたら、ビビリメーターは、さらに上昇してしまう。準備万端なのに、もう撤収したいような気分になってきた。

 8時40分に、怖い気分を押し殺しつつ、波が穏やかな湖面に出る。天気予報では晴れだったのに、曇っている。少し嫌な感じだ。今のところはいいのだが、急に天候が変わってもおかしくないような雰囲気だ。やばくなったら、即時撤収しようと思いつつ、パドルを動かしていく。

 
 うーん、スカッと抜けている景色ではないので、カラー写真向きではないけど、それも春らしくっていい。この14本のポールはいい。今度、大判カメラを持って写真を撮りにこよう。背景の霞んだ山といい、中央より右側ポールの傾き具合といい、芸術的に洗練されている。モノクロ写真向きの被写体である。
 画像処理のツメが甘いため、ポールが変な風に写っているけど、まあ、それはご容赦いただきたい。






 僕はどちらかいうと、湖東は近いけど湖西は遠いのだ。そのため、土地勘があまりない。今回のツーリングの前に、琵琶湖カヤックガイドのおねえさんに、いろいろと情報いただいた。出艇位地やどこに何があるか等、教えていただいたので、今回はスムーズにこなせるはずだ。
 やばくなったら、すぐに岸に上がればいいし。(逃げることばっかりだな。)

 この岸辺はいいなあと思う。人口が多いせいか、湖と人との距離が近いような気がする。ソメイヨシノとは違う桜や菜の花が咲いている。新緑がとても美しい。いたるところに、釣り人がいる。僕にとっては、とても安心できる心地よい空間である。それに対して、葛籠尾崎は対照的だ。


 しばらくすると、南国ムードの浜に出た。3年前に行ったボルネオ島のビーチに似ている。
 (ような気がする。)

 この辺りから、水上バイクが増えてくる。でも、怖いので岸辺しか漕がないので、安全だ。彼らは岸近くでスピードを出すことはないだろうし。


 

 
 今回のコースは、ほとんどの場所の土質は砂なんだけど、たまに岩が沈んでいる場所がある。そういうところは、大抵の場合、岸辺にも岩がごろついているので、そういうのを見かけたら注意しなくてならない。前回みたいに座礁しても、最悪の事態になった場合、今回は岸が近いので大丈夫だけど。






 岸辺に沿って漕ぐと言っても、障害物に遭遇した場合は、それを迂回するために沖へ出るか、ポーテージするしかない。今日は沖へ出るようなタフネスは持ち合わせていない。今後もそうした方がいいかもしれない。だからまあ、ポーテージするか、諦めてその場で撤収するか、戻るかになるわけなんだけど、荷物満載のカヤックを陸上で動かすのは現実的ではない。

 この写真のような魞に遭遇したのだが、沖へ出て迂回するのは怖かった。でも、カヤックに乗ったまま綱の上を通過すると、船底を擦って艇を傷めそうだ。陸上でポーテージするなら、コーミングカバーを外して荷物を取り出さなくてはならないので、面倒くさい。しかもこんなわずかな距離を!

 そんなわけで。。。。





 艇から降りて、綱を足で踏み、綱を沈めてその上を水に浮かせた状態でカヤックを通過させた。
(ブログに後から掲載することを想定して、ちゃんと説明写真を撮っておいた。)

 
 そんな感じで漕ぎ進めていくうちに、ガイドのおねえさんに教えてもらったカヤックで直接行けるカフェに到着した。ここでコーヒーでも飲みながら小休止しようと思ったら、まだ開店時間前だった。店が開くのを待っていてもいいんだけど、天候が心もとない状況なので、先を急ぐことにした。

 じきに近江舞子の浜に到着する。こんな日でも、浜辺で憩う人たちがいる。子供たちがこちらに向けて手を振ってくるので、こちらも手を振り返したりする。ゴールの浜が近づいてくる。

 しばらくすると、内湖に入る水路があるはずだ。流入している川や内湖があった場合、必ず入ってみないと気がすまない。そんなわけで、内湖に入る水路を進んでみる。


 
 
 あれ?これって、この間を漕げっていうの??
しかも、向こう側は、葦と水草ぎっしりで、下手に進むと行き止まりで引き返せないんじゃないの?
そんなわけで、この内湖を探検するのは諦めた。

 それなら、近江舞子の駅も見えてきたことだし、撤収しよう。

 でも、、

 そう言えば、カヤックガイドのおねえさんって、撤収する浜は、内湖へ入る水路の手前って言ってたかな?それとも、水路を過ぎた浜辺って言ってたかな。。

 内湖に気を取られていて忘れてしまったけど、もしかして、それって重要なんじゃないの?
 
 多分、駅が近い方は、水路を過ぎた浜なので、そこでいいような気がする。
浜辺に上陸して、駅へ向かう通路があることを確認し、安心し、撤収する。




 カヤックを乾かしている間、買ってきた、おにぎりと唐揚げを食べることにする。時間は12時。今日のツーリング時間は3時間くらいだった。

 大好きな唐揚げを、箸でつまんだら、転げ落ちて砂浜に落ちてしまった。幸い、この国には3秒ルールという便利な掟が存在する。すかさず、箸で唐揚げを砂浜から救出するが、2.3秒くらいしか経っていないのに、もはや唐揚げは砂まみれ。3秒ルールも当てにならないなと思いつつ、琵琶湖の水で洗って食べようかと思ったけど、そこまでの危険は犯せないので諦めた。
 今回はあらゆるリスクを避けるのだ。

 昼食後、少し離れた場所でカヤックを収納していたら、カラスが先ほどの唐揚げを持って行くのを目撃した。

 カートにショックコードでザックを縛り付けて、近江舞子の駅へ向かう。ここからなら5分もかならない距離だ。上陸する浜辺を間違わなくて良かった。

 切符を買って時刻表を見ると出発するまで3分しかない。あわてて、電車でカヤックをしたという証拠写真を撮影する。これが、この日の荷物一式。





 やれやれ、あとはエレベーターでホームに上がるだけだと思ったが、この駅ってエレベーターがないんじゃないの???

 あわてて、ザック一式を抱えて階段を登った。

 和邇駅までに向かう車窓から、今日の行程が復習できる。撮影した写真の整理もある程度は出来てしまう。電車でカヤックもいいなあ。

 和邇駅から漁港までは、10分くらいなので、カートで荷物を転がして何の苦もなく到着した。

 またいつか、電車でカヤックをやってみよう。
 


 


Oeさんこんばんは。

いい旅をされましたね。

エリがあんなにきれいに見えるなんて感激です。いつかはエリを上の方から撮ってみたいと思います。

昔はクレーン車を頼んだらいくらかかるか、本気で考えたこともありましたが、今はそんなバカなことは思いません。

びわ湖はいろんな楽しみ方があっていいですね。
ウッドデッキ | 2011/05/02 00:25
楽しく拝見しております!

カヌーで 輪行(自転車を袋に入れて列車に乗るのを言う)、いいですネ!

行動半径が 広がっていいですよネ!

14本のポールの黒白写真、楽しみにしております。
田中ちゃん | 2011/05/02 18:24
ウッドデッキさん。

エリは、琵琶湖の風景になくてはならないものですが、大きなものなので、行く手を阻まれると少し困ります。
とても風情があるものなんですけどね。


田中ちゃん。

いつになるか分からないですが、タチハラを持って撮りにいきます。ハンターカブは、僕がカヤックを漕いでいる時に、湖岸道路沿いを走っていました。
Oe | 2011/05/02 19:48
はじめて投稿します。わたしは昨年6月にフォールディングカヤックを購入しました。選定・購入からその後実際に海や湖に出るまで、Oeさんのこのブログを何度も参考にさせていただいております。

ツーリングに出かけて楽しかった、こんな面白いことがあったということが書かれてあるブログはたくさんあります。しかし、カヤックをはじめて間もないわたしからすると、Oeさんのように、怖かったこと、迷いなど、言わば第三者から見るとかっこ悪いことまでを率直に書いてあるほうが、とても参考になるし、共感もします。また、新たな意欲も湧いてきます。

これからも楽しみにしています。

それにしても毎回いい写真を撮られていますね。自分が漕ぐときの琵琶湖とは別の場所みたい。
Terra | 2011/05/06 12:46
Terraさん。はじめまして。コメントありがとうございます。
昨年の6月からカヤックを始められたのですね。それなら、僕とほとんど同じ時期ですね。
自己満足的に書いているこのブログですが、読んでくださってありがとうございます。
Terraさんも琵琶湖を漕いでおられるみたいですね。いつかお会いすることがあるかもしれませんね。
今後もよろしくお願いします。
Oe | 2011/05/06 19:23
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