〜カヤックで琵琶湖を旅するブログ〜
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長良川を下る
   以前から計画していた、ファルトでの長良川ダウンリバーを実行した。僕が住んでいるのは、岐阜県の瑞穂市なので、出撃位地はここ。国道21号線と長良川が交差する左岸の橋脚辺りが、出艇しやすそうなので、ここでアルピナ2−430を組み立てた。組み立て中に、足の親指をコンクリートにぶつけてしまい、爪が少し剥がれて出血。意気消沈し、今日はやめようかと思ったけど、しばらくすると出血も止まり痛みもなくなったので、気を取り直して、組立作業を続けて9時に出艇した。それにしても、この時期は暑い。組立作業だけで熱中症になりそうだ。これには、まいった。





 しかし、漕ぎ出してみると、風があるせいか、意外に涼しい。川面が鏡のようになっていて、空の映り込みがとても美しい。すごく良い気分で、漕ぎ進めていく。普段見ている長良川は、あくまでも外側から見ていたが、川の中から見るととても新鮮である。しかし、漕ぎ始めて10分もしないうちに、浅瀬が出現。降りて艇を引っ張っても、船底を擦るのでポーテージしなくてはならない。






 しかし、このポーテージが曲者で、この日はキャリアカート等、比較的重い荷物を積んでいるため、一人で持ち上げることは出来ない。そのため、コーミングカバーを外し、3回に分けて荷物を運び、やっとポーテージを完了させることが出来た。出艇してから10分ほどしか経っていないのに、このありさま。またしても、汗だくになり、少しクラクラしてきた。

 ポーテージしなければならないほどの浅瀬は、ここまでである。ポーテージを避けるためには、もう少し下流から出艇した方が良さそうだ。さて、ここからどんどん下流に漕ぎ進んでいくわけだが、この川は、流速がすごく遅くって、漕がないと全然進まない。疲れたら、昼寝でもしていたら、河口近くまで勝手に行くのかと思っていたが、大違いだ。漕いでいると、魚が跳ねたり、鳥が編隊を組んで飛んでいるのを見ることが出来て楽しい。この辺りは、長良川には誰もいないので、川を独り占めしている気分になる。

 3時間ほど、漕いで12時になったので、一度上陸したくなり、道の駅の「クレール平田」で、ソフトクリームを食べつつ、休憩する。





 この道の駅は、長良川沿いにあるので、長良川をダウンリバーする場合の休憩場所としてはちょうどいいと思う。しかし、長良川の中・下流域ををファルトでダウンリバーをしている人なんて、今まで見たことがないけど。道の駅、クレール平田へ行く場合は、ちょうど良い砂浜があるので、ここでファルトを係留しておくと良いだろう。

 休憩を切り上げて1時に出発。ここから精神的ダメージを受ける事態が発生。しばらく漕いでいると、波が出てきた。さすがに、ここまで来ると、ある程度の水深があって川幅も広いので、動力船が通行するようになる。その動力船が作り出す波なのか、風による波なのか分からない。今回は、単独なので、かなり心細くなる。腕もかなり疲れてきた。少し逃げ出したい気分になってくる。川沿いなので、いつでも撤収した時に撤収できるだろうと思っていたが、川岸は深い草むらで覆われていて、撤収ポイントがなかなか見つからない。それでも、しばらく漕いで3時近くに、何とか上陸できそうな場所を見つけることが出来た。公共の交通機関はないので、父親に電話をして迎えに来てもらう事にした。車だと30分くらいの距離を、5時間もかけて漕いだわけだ。漕いだ距離は20キロ弱だと思う。

 今回、思ったのは、この川は意外なほど、距離が稼げないということだ。川の流れでは進んではいけないのだ。それに、撤収時とその場所を選ぶのは、重要だ。

 若い頃、僕はオフロードバイクで舗装されていない、山奥を走るのが好きだった。ファルトもそうだが、林道ツーリングというのも、マイナーな趣味なので、単独で行く事が多かった。人気のない山奥で一人ぼっちで心細くなったことが何度かあったが、今回のことでその当時のことを思い出した。もう少し、精神的に強くなれればいいのだが。
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