〜カヤックで琵琶湖を旅するブログ〜
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進水式
   前日のうちに車にカヤックの道具一式を載せておき、自宅を朝6時過ぎに出発し、途中で一緒にカヤックを始めた友人を拾って、高島市の知内浜へ8時30分くらいに到着した。いつも、7時30分くらいに起床しているので、朝、早いのは僕にとってはこたえる。でも、琵琶湖は午後から風が出ることが多いので、カヤックを楽しむなら午前中がいい。




 現地に到着すると、早速、組み立て作業に取り掛かった。自宅で3回ほど練習しておいた甲斐があって、スムーズに組み立てることが出来た。木陰の芝生の上で、コーヒーを飲みながら、そよ風に吹かれて、ファルトボートを組み立てるのは、とても気分がいい。フレームの組み立てや船体布を被せるのは回数を重ねることにより慣れで解決するけど、浮力体に空気を入れる作業は、大変だ。次回からは、家である程度空気を入れて膨らませて、そのまま車に乗せようかと思っている。

 友人は、フレームと船体布のセンター合わせで、かなり手間取っているようで、組み立てるのに、かなり時間がかかっていた。僕のカヤックはフジタカヌーで友人のカヤックはアルフェックなので、組み立て手順が違う。僕のフジタカヌー製のアルピナは、滑車の力を利用して船体布を張るのだが、アルフェックのアリュートはテコの原理を利用して張る構造になっている。

 食料を積み込んだり、PFD(ライフジャケット)を装着したり、記録写真を撮ったりしているうちにどんどん時間は過ぎてゆき、結局、湖上の人となれたのは、9時半くらいであった。今回の出艇は、砂浜からだったのであるが、今後、出艇の仕方を、もう少し考えないといけない。カヤックを押していって、半分くらい湖につかった状態で乗り込むと、当然のごとくシューズは水で濡れているので、その水が船体内部に入り込んでしまい、雑巾で拭って排出しなくてはならないのだ。あと、砂も出来るだけ船体内部には持ち込みたくはない。ジャリジャリして不快なのだ。今回は、カー用品のビニール製のマットを敷いたけど、次回から、もう少し快適な乗艇方法を考えた方がいいかもしれない。それに、わずかな距離とはいえ、砂の上を、引きずるわけなので、船体に穴が空くと困る。でもまあ、実際のところ、簡単に穴が空くほど、やわなわけではないとは思う。
 
 そんな状況を経て、湖に浮かぶことが出来た。カヌー講習を受けたときの、練習艇に比べると、とても安定していて安心だ。カヌー講習の時は、こんな不安定なもので、大海原(湖だけど)へ漕ぎ出すのかと思うと、半泣き状態だった。でも、不安定なカヤックで練習しておいて良かった。
 
 湖上に浮かぶのはすごく気分がいい。特別なことを何もしなくても、ただ漂っているだけで、満足だ。そのうち、それだけでは飽き足らなくなると思うけど、今は、それだけで充分だ。借り物ではない、自分のカヤックで好きな場所を好きな時間、漕いでいられるという充足感がある。知内浜は、今までに何度も来たけど、いつも僕の足は陸の上に立っていた。この日、やっと湖上の散歩を開始することが出来た。初日ということもあり、小さな発見がいろいろあった。漕いでいる場所によって、水質が違うのか、水深が違うのか、湖底の砂の質が違うのか、理由はよく分からないけど、水の色が違っている。あるところは、コバルトブルーであったり、緑色だったり、無色に近い透明だったり。。。

 カヤックに乗ると、風には敏感になる。琵琶湖の場合、風と湖面の波の状態は、かなり密接にリンクしている。自分がいる場所と、ほんの数十メートル先とでは、波の立ち方が違う。つまり、自分がいる場所とその先では空気の流れが違うのだ。漕いでいる途中、小さな川が、琵琶湖に流れ込んでいる場所がいくつかあった。川の流れに逆らって、パドルの力で遡上することが出来るのか試してみた。意外にも、川を上ることが出来るのだ。これは思ってもみない発見だ。200mくらい上ったところで、転回して、琵琶湖へ戻ったが、帰りは川を下るので、パドルは方向性を変えるためだけに操作すればよく、とても楽だ。

 カヤックの操作だけではなく、目前で展開される光景も僕にはとても新鮮なものだった。トビが魚を足で掴む瞬間を見たり、琵琶湖の伝統漁法の定置網のエリも、いつも陸上から遠くの方にあるのを眺めているだけのものであったが、近くで見ると、とても巨大なものであったし、水辺で投網を使っている人を見たりと、水上から眺める景色は、どれも新鮮なものであった。
 あまりにも楽しくって、4時間もカヌーの上にいた。しかし、それくらいの時間やっていると、腕や足が疲れてくる。

 帰りは、知内浜のすぐ横にある漁港の突堤を利用して、コンクリートの横にカヤックを付けて、降艇することにした。砂浜と違って、ある程度水深が深いので、ちゃんと接岸していないと、カヤックと堤の間に落ちてしまう可能性がある。そもそも、カヤックはとても軽いので、木舟から乗り降りするような感覚ではない。重心を低く保ったままの状態で乗り降りしないと、転覆する可能性が大きい。しかし、岸壁からの乗り降りだと、船体内部に砂や水が入らないという大きな利点はあるのだが。。

 その後、芝生までカヤックを運んで、人工セーム皮で水気を拭き取り、乾かしながら昼食にした。進水式当日は、このように終わった。
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