〜カヤックで琵琶湖を旅するブログ〜
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マキノから今津


 
  キールを紛失して以来、久しぶりのツーリングだ。今回も、電車を使ったツーリングである。8時半にマキノの高木浜に到着し、カヤックを降ろす。そのまま車をマキノ駅の駐車場へ置きに行き、徒歩で高木浜の「湖のテラス」へ向かう。まだ9時前なのに、浜辺では、夏の終わりを楽しむ人たちで賑わっている。

  晩夏とは言いつつも、まだまだ影が濃い。正確には、影が濃いのではなく、日射しが強いので、影とのコントラストが高くなるため、濃く見えるのだが。



 

  「湖のテラス」の北側に、芝生で木陰がある場所があったので、そこでカヤックを組み立てることにする。いくら日陰とは言え、まだまだ暑い時期なので、組立作業は大変だ。汗が大量に吹き出てくる。ツーリングで一番体力を消耗するのは、「組み立て」「撤収」「運搬」だ。しかし、漕ぐためには、避けて通れないので、あまり深く考えないで、組み立てることにする。

 今回は、新アイテム「ノーズガード」を導入した。カヤックの舳先をガードするために装着するものだが、バウ側は装着方法の説明があったけど、スターン側は入っていなかった。装着方法は、これで合っているのだろうか?
 ガードするという本来の目的からすれば、合っているのだろうけど。。。。







  9時20分頃には、組み上がった。この場所で、荷物をカヤックに積み込み、コーミングカバーを装着してしまうと、かなり重量のある状態でカヤックを水辺まで運ばなくてはならないので、取りあえずカヤックだけを水辺まで運ぶ。

 カヤックに荷物を積み込み、コーミングカバーを装着した後で、忘れ物がないか念入りにチェックする。うっかり、キールとかを忘れてしまっていたら大変だ。

(組みあがった後なので、キールを忘れることはありえへんが。)

 この日は、僕のほかにも6人くらいのカヤックのグループが来ていた。全員ファルトだ。組み立てる姿を見ていないので、どこか他の場所で組み立てたのだろう。彼らは北へ向かうみたいだ。

 この段階で、暑さでクラクラしてきたので、湖に体を浸してクールダウンする。流入している小さな川があるため、この場所は水温が低くて気持ちいい。

 クールダウンした後で、カヤックに乗り込み南へ向かう。



 

 少し漕ぐと、体調がきつくなってきた。組み立ての時に大量の汗をかいたので、熱中症の症状が出ている。お茶だけでは、栄養補給が出来ないので、プリンスホテルの売店で、スポーツドリンクを飲むことにする。

 あー。好き好んで、こんなところで、何やってるんだよー。と少しめげてくる。

 ほどなく、体調は元に戻り、ツーリングを再開する。

 いつものように、知内川を遡ってみる。琵琶湖の、生ぬるい水とは違い、気持ちの良い冷たさだ。船体布を通じて、体に冷たさが伝わってくる。魚影もいつもどおり濃い。この川は、河口部分の水深がすごく浅いので、底を擦らないように、慎重に進む。結果的に、ライニングダウンは必要なかった。

 知内川から琵琶湖に戻り、百瀬川を過ぎると、浜辺には人がほとんどいなくなった。湖岸道路をサイクリングする人たちがいるくらいだ。

 体調は元に戻ったけど、この辺りは、漕いでいてあまり楽しくない。何で、楽しくないのかというと、周囲の景色だろうなきっと。写真を撮りたいと思うようなものが何もないのだ。これって、僕にとっては、かなり重要なことだ。

 しばらく漕ぎ進み、今日の目的の一つである境川河口に到着した。ここは、琵琶湖カヤックガイドのお姉さんに教えてもらったコウホネの群生地になっている。

 でも。。。。

 多分、ここに来る時期が少し遅かったようだ。花の数は少ないし、枯れかけている花もある。それでも、良さそうなものを探して、写真を何枚か撮影する。

 この辺りは、漕いでいて楽しい。




 

 この日は、コウホネの写真を、しっかりと撮ってやろうと思いPLフィルターを持参した。いつもは面倒くさいし、露出倍数がかかるので、持って行かないのだが。。

 「PLフィルター」の説明を簡単にしておくと、「偏光」を除去するフィルターである。その効果として、水面の反射をかなり取り除く事が出来る。風景写真では、空を青く濃く写すことが出来る。

 
 キールを紛失してしまい、発注している間にコウホネの最盛期を逃してしまった。7月の下旬くらいに来るのがいいのかな。8月だと暑すぎるし。また、来年以降に来ることにしよう。

 せっかくなので、境川を遡ってみる。知内川の清冽さとは対照的に、濁った川だ。

 地図で見ると内湖があるはずなので、通じている水路を探してみる。水路があるにはあったが。。。

「えー。こんなところから入るの? 無理っ!」

 そんなわけで、内湖に入るのは、諦める。

「えー。こんなところを漕ぐの?」的な状況に陥った、3度目の経験であった。最初は水郷で、2度目は近江舞子で、3回目はこの日である。



 

 境川を退散し、再び、終わりかけのコウホネ群落を通過し、トイレのある浜で、昼食を兼ねた休憩を取る。本当は、カレー屋に行きたかったのだが、なぜかこの日に限って、出かけるときに半ば強制的におにぎりを持たされたのだ。

 上陸した浜は、水が澄んでいてきれい。PLフィルターのおかげで、水の澄み具合が、写真で表現出来るのが嬉しい。





 この浜辺には、小さな東屋があり、そこで昼食にした。この時期、日射しを避ける場所があるのはとてもありがたい。

 その東屋には、木のテーブルが置いてあり、板の間のわずかな隙間から何かの植物が生えていた。光を目指していたら、葉を出すことが出来たのだろう。



 
 昼食後、再び今津を目指す。

 今日の航路は、大型の魞が多い。岸沿いに魞に続くロープの上を通過する時は、いつも冷や冷やする。魞は、どのように通過するのが正しいのだろうか?


1 沖へ出て迂回する。(危険度90 面倒くさい度50)

2 岸部のロープの上を船底を擦りつつ、通過する。(危険度20 船体布が少し心配)

3 ロープを持ち上げて下を潜る。(危険度60 その前に実行不能かも)

4 ポーテージする。(危険度0 面倒くさい度100)

5 気にせずに針路を変更せずに、突っ込む。 (危険度100)


やっぱり、いろんな条件を考えると2だな。



 石田川の河口を過ぎると、今津の集落が見えてくる。海津もそうだけど、湖上から見える古い集落の眺めは、とてもいいものだ。


 僕のカヤックは、タンデム艇なので、一人で乗るときはコーミングカバーを装着している。その状態で写真を撮ると、黒い部分の面積が広いので、あまり美しくない。ここに、何か書いた方がいいのかな。

 書くなら、カヤックに名前を付けて、それを書くとか。古来より、船の名前は女性の名前を付けることになっているらしいが、この黒い場所に、「なんとか子号」とか「なんとか代号」とか「なんとか美号」って書けばいいのだろうか?

 それってしかし、名前の選択を誤ったら、僕の立場が窮地に陥ることに。。。

 でも、その時の状況に応じて、違う名前のコーミングカバーを用意しておくことも可能だな。
 (しかし、その時の状況って、何だ。)


 久しぶりのツーリングで、腕が疲れてきた。今津港には、竹生島行きの観光船が入港している。エンジンがかかったままなので、船の後ろは水流が発生している。水流の影響の少ない場所まで観光船から離れて、今津港から少し南へ下った浜辺に上陸した。時刻は1時30分。

 
 冷たいサイダーを飲みながら船体布を乾かし、ザックに収納し、忘れ物がないかしつこいくらいに念入りにチェックしてJRの近江今津駅へ向かう。徒歩10分弱かな。この駅は、ホームに上がるエレベーターがあるので助かった。電車の本数は少ない。1時間に1本しかない。


 電車に乗り込んだら、おじさんが話しかけてきた。

「その大きな荷物は何?」

「カヌー」だと答える。「カヤック」というよりは、そちらの方がわかり易いと思うのだ。そのおじさんは、以前から興味があったらしい。マキノ駅へ到着するまでのわずかな時間だけど、いろいろと質問を受けた。おじさんは65歳で、やりたいことは、今のうちにやっておきたいのだ、とも言っていた。

 それならやった方がいいと思った。迷っているうちに年を取ってしまう。あなたの年齢だと、その時間がかなり惜しいはずだ。(それは、誰にとっても本当は同じなのだが)

 でも、彼の「今のうちに」という言葉には、全ての事が含まれているような気がして、僕はそんな事は言えなかった。

 いつか、彼に、この広い湖のどこかで会えればいいなと思いつつ、マキノ駅で下車し、カヤックを車に積み込み岐路に着いた。


 この日、漕いだのは10キロ弱。久しぶりなので、あちこち筋肉痛になった。

 

水辺へおかえりなさい。
おつかれさまでした。
無難な案で申し訳ないですが、コーミングカバーを柄にするとかいかがでしょうか。

私は前日に東屋のほんのちょい南から海津大崎へまっすぐにすすみ、
高木浜でかき氷を食べて東屋の南へ戻りました。
ずっとべた凪ぎだったのに、海津大崎付近だけは湖岸へあたる波が強いので上陸は諦めました。
次回は初めての2人乗りで針江に挑戦するつもりです。

そうそう、前日、私もファルトのグループを知内浜でみかけましたよ。
彼らはお泊まりだったのではないでしょうか。
生茶 | 2011/09/03 00:35
生茶さん、お住まいが今津の辺りに近いのですか?
その日は、お一人で行かれたのですか?

岸沿いではなく、まっすぐに行くと、思ったよりも距離がないので、早く行けそうですね。
天候が急変すると、怖いですけど。

あのグループが、泊まりだということでしたら、組み立て現場を見ていないのは納得です。

次回は、タンデムで針江ですか。楽しみですね。

Oe | 2011/09/03 11:57
住まいは名古屋市内です。

でも身内が高島市に住んでいるて
数年前から月イチで泊まりがけででかけているという恵まれた環境なので
カヤックを始めたというわけなのです。

あの日は遠方から来た友人と2人でしたので
安心してまっすぐ突っ切りました。
普段は1人なので1km程度ぐらい沖まででやめています。


生茶 | 2011/09/03 14:27
そういう、ご事情だったのですね。
それなら、湖上へ繰り出したい気分に、自然になりますね。

これから、いい季節になりますね。
今度はどこへ行こうかな。
Oe | 2011/09/03 15:35
 カヤック復活ですね。

 今年は友達と行くことも多く、アルピナの出撃が多いです。といっても去年より出撃総回数が4割減くらいになりそうですが。

 そのうち琵琶湖でご一緒してください。10月連休までは予定が入っていますので、もしよろしければそれ以降にでも。

 郡上八幡もその内いつか。最近はフィルムカメラで撮り過ぎないように抑制しようとしているのですが、何故か消費及びフィルム在庫が増えています(笑)。困ったことに世話になっている写真屋さんにて「リバーサルフィルム5本+現像5本」特価セールなどが始まったので困ったものです。
てっさん | 2011/09/19 17:51
てっさん。こんばんは。

おかげさまで、キールを入手して再稼動することが出来ました。天候や個人的な都合で、休日がふさがってしまうことが多く、なかなかカヤックに乗れないのですが、これから気持ちの良い季節になりますので、また出かけたいと思っております。
寒くなる前に、ぜひご一緒できたらと思います。
郡上八幡、いつでも大丈夫ですが、この街は夏がお勧めなので、来年の5月以降にでも、カメラを持ってブラブラしましょう。

てっさんの利用なさっているカメラ屋さんのセールは、かなり困りますね。5本、揃えてから現像に持って行きたくなってしまいますね(笑)

でも、たくさん撮るのはいいことですねえ。質の良い写真は量の中から生まれますから。僕は最近、写真をあまり撮っていません。もっと撮らないといけないなって思うのですけどね。



Oe | 2011/09/19 20:15
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