〜カヤックで琵琶湖を旅するブログ〜
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湖北の小島


   今日は10時くらいに琵琶湖へ着いたけど、出艇ポイントを探すのに、時間を費やしてしまった。水草が茂っていたり、漁港のコンクリートの場所だったりで、なだらかな浜辺はこの辺りはほとんどない。それでもなんとか、組み立てるスペースと出艇出来そうな場所を見つけた。その場所は、過去に何度も写真を撮りに来たことがある場所だが、カヤックと写真撮影では、周囲への注意力がまるで違うので、そこから出艇出来るとは気がつかなかった。

 今日のこの場所は、僕にとって大きな意味を持つ。琵琶湖に訪れるきっけかになったのは、この場所からの風景を見たからだ。カヤックに乗り始めるずっと前、15年くらい前になるだろうか。ここで白鳥を見たり、水中林のある小島の風景写真を撮るのが好きで、よく通っていた。その頃からずっと、ここらに点在している水中林は、近くまで行くとどうなっているのだろうと思っていた。それを、今日見ることが出来た。

  カヤックを組み上げることが出来たのが11時頃だった。初めて漕ぐ場所で、しかも一人だということもあり、パドルフロートとスペアパドルも用意した。沖で沈した場合、パドルフロートをうまく使って再乗艇出来るかは心配ではある。昨年の夏に一回練習しただけだからだ。でも、この日は風もほとんどなく、波も穏やか。心配はない。



  カヤックに乗り込み、最初の島へ向かい漕ぎ出すが、水面は水草がびっしりと生えている。どんな植物かと思ったら、菱だった。大量に生えている。知人に忍者がいたら、持って帰るのだけど。このブログを読んでいるあなた、もし、あなたが忍者だったら、ここへ来れば一生分の撒き菱が手に入りますよ。

 船体布の底から、草を引きずる感触が体に伝わってくる。



 
 数分間、漕ぎ進むと菱の平原は終わり、目的の小島が見えてくる。写真の3島の周囲を水上散歩するのが主目的だ。遠くに竹生島が見えているけど、こちらは今日は行きません。まずは右側の島へカヤックを進めることにする。





  右舷遠方に白鳥を発見。そう言えば、カヤックを組み立てている時に白鳥の「こーこー」という声が聞こえていたのを思い出した。そろそろそういう季節だと思い、今日は望遠レンズを持参している。10枚以上撮影したが、動くものを撮るのはなかなか難しい。





 最初の島が近づいて来た。細長い島だ。木が水中から生えているわけでなく、陸地もちゃんと存在している。琵琶湖の水位によって、陸地の面積はかなり変わるのだろうと思う。この辺りは、岸から離れているにも関わらず、かなり浅い。

 

 水面に映りこむ木々の姿がとても美しい。最初の島の魅力は、線状に並んだ木々の姿だろう。




 一周して、南側から順光で撮影してみる。島の周囲を丹念に探っていくと、いろいろな宝物(光景)を発見することが出来る。




 次に3島の中では、岸から一番遠い2番目の島へ向かう。



















 ←こいつが犯人(犯行内容については後述)


 眠っているのか、かなり近寄っても逃げない。この鳥は、琵琶湖では歓迎されない鵜だ。

 2番目の島は小さいので、すぐに一周出来てしまう。次に3番目の島へ向かう。2番目の島と3番目の島の間は、とても水深が浅く、歩いて行けそうなくらいだ。




 3番目の島を一周する。この島は、きれいではない。3島の中では、一番大きな島だけど、それだけに漁業者の道具が置いてあったり、鵜の糞で樹木が真っ白に変色している箇所が見られる。汚い場所は撮影していないので、写真はないが、樹木が真っ白になるほど、鵜の個体数は増えているということだろう。

 もしかして、この3番目の島が、カヤックガイドのお姉さんが教えてくれた「飯開島」だったのだろうか。僕の探し方がまずかったのか、石碑のある場所は分からなかった。


 交換レンズはこんな感じで無防備にデッキに置いている。15年程前に買ったものなので、今さら濡れて壊れたとしても未練はない。機材はどうでもいい。手元に交換レンズを置いておかないと、シャッターチャンスを逃がしてしまう。




 島の北側に、こんな倒木があった。これを見ると、根は地中に向かって伸びずに、表面で広がっているようだ。そのため、倒れやすいのだろう。おそらく、水が乏しい環境であれば、水を得るために根が地下に向かって伸びるのであろうが、ここに生える木は水に困るようなことはない。しかし、それがこの木にとっては仇になったようだ。それでも、この木はまだ生きている。

 3島の中で2番目の島が良かったので、そこで昼食にしようと思い、2番目の島へ向かう。





 
 この日は、艀を牽引しているタグボートが、往復しているのを何度か見た。最後まで見ていたわけではないけど、つづら尾崎に向かっているのだろうか? かなり大きな資材を運んでいるようだけど、もしかして、人目につかない場所で、秘密要塞でも建設しているのかもしれない。




 2番目の島に上陸する。「島に上陸する」というのは、ロマンに満ちた特別な響きを持つ言葉だな。例えそれが、徒歩で一周するのに1分も要しない小島であったとしても。いや。それだけ小さな島ならなおさらか。

 上陸後、カヤックが流れていってしまわないように、慎重に陸に引き上げておく。もし、カヤックが流れて行ってしまったら、この島で、しばらく暮らさないといけないはめになる。島の陸地を見ると、猟銃の薬きょうや、小さな鳥の骨なんかが落ちている。もしかして、漂流者がカモを撃って食べた跡か。(そんなわけはないが。。)
 
 あれ?でも、ここって猟をしてもいい場所なのかな?


 念のため、携帯電話を取り出して電波状況を確認したら、使用できる状態であった。もしかしたら、携帯の電波って、予想以上に広範囲に届くのかな。

 昼食の時くらい、座ってゆっくり食べたいものだが、乗艇中はずっと座っているので、立って食べていたほうが体が楽だ。狭い島を歩きながら、おにぎり3個をたいらげる。

 3島を巡るという目的は達したけど、引き返すには早いので、北へ向かってみることにする。



 まだかなり距離があるというのに、水鳥たちは、いっせいに逃げてゆく。僕のカヤックが1艇近づくだけで、何千羽に影響があるのだろうか。水鳥たちを驚かせるのは本位ではないが、ある程度はやむをえない。愛鳥家にここを通るなと非難されても困る。もちろん、明文化された条例があるのならそれに従うのだが。。

 そうは言っても、水上交通権があるから法令で禁止されていなければ、どこでも自由に通行するぞという厚顔さはさすがに持ち合わせていないので、野鳥センターの随分手前で引き返すことにする。野鳥センターのすぐ前には白鳥が集まっている。それを観察している人たちもいるだろうから、邪魔にならないように、南へ進路を返すことにする。



 また、おもしろいもの発見。魞を構成する杭だろうか。リズミカルに並んでいる。それが、水面でユラユラして楽しい感じだ。

 しばらく進むと、また菱の平原を進むことになる。カヤックの舳先近くや、パドルを水に刺しいれる瞬間、ボチャンという大きな水音がすることがある。それも、かなりの高確率で。菱が茂っているのでよく分からないけど、水深が浅いので、パドルで驚いた魚が下に潜ることが出来ずに、水面に出てくるのだろう。

 この日、漕いだ距離は5.5キロ。琵琶湖の水位はマイナス16センチ。
島を探った日だった。


 カヤックを撤収し終わった後、2番目の島の向こうに夕日が落ちてから、写真撮影をした。




「菱の平原、2番目の島、竹生島、そして秋の雲」





清少納言ではないが、「秋は夕暮れ」とはよく言ったものだ。

秋ほど空模様が美しい季節はないと思う。


撮影メモは、こちら。


 
こちら初めてお邪魔しました。
カヤック格好いいすね。

人力で進み、若干危険な香りのする乗り物ってところが、僕のロードとなんか似てるな(笑)
上川芳弘 | 2011/10/30 18:49
上川さん。ようこそ。
こちらは、カヤックのブログですが、いつのまにかカヤック写真のブログに変貌しつつあります(笑)
もし、上川さんの気が向きましたら、僕のカヤックに一緒に乗ってください。
Oe | 2011/10/30 21:36
Oeさん今晩は。 

入選、おめでとうございます! どんなびわ湖だったのか気になります。

飯開神社跡地に行かれたのですね。遠い昔と今をつなぐ場所に立つ、って不思議な気持ちがします。

それにしてもきれいな写真ですね。今度「私にもきれいに撮れる写真講座」お願いします。 
ウッドデッキ | 2011/10/31 22:55
入選したのは、この写真です。
http://o-e.main.jp/gallery/waterside/2.htm
姉川の河口近くの浜辺で撮りました。

飯開神社跡地ですが、あの島は、もしかしたら昔は地続きだったのかもしれませんね。長浜から、先日、湖底遺跡が出たのですよね。それなら、あの島近辺は浅いので元は陸地だったとしても不思議ではないですね。

カヤックから撮る写真ですが、このブログに掲載しているレベルであれば、誰でもすぐに撮れます。でも、一番安いのでいいですからレンズ交換出来る一眼レフが必要ですね。湖上は、水面からの照り返しで眩しいので、ミラーレス一眼は避けたほうがいいかも。
それから、JPEGではなくRAWで撮影して帰宅後にホワイトバランス等をいじくる必要があります。たったそれだけです。言葉で説明すると何だか分からないかもしれませんが、やってみたらたいしたことはありません。
ブログを書けるくらいのPCスキルがあればOKです。

ただ、カメラを守るための水中ハウジングは、すごく高価なので(カメラと同じくらい高いかも!?)、そこまではさすがに出来ません。なので、沈しないような状況で使うしかないですね。もし、沈したら諦める!
沈の可能性がある場所では、防水コンデジを持っていく。
そんなところでしょうか。
もし、ご興味があれば、再度ご連絡くださいませ。
Oe | 2011/10/31 23:29
あの近くに、つづら尾崎出土遺跡の資料館があります。 湖北には不思議な事がいっぱいですね。

写真、やっぱりエリでしたか。きれいですね。 幻想的が月並みなら、夢幻的と言ったら良いでしょうか。 

要は一眼レフですね。考えます。いろいろありがとうございました。
ウッドデッキ | 2011/11/01 13:09
資料館は尾上の集落の中ですか?
行ったことがないので、見に行きたいと思います。
Oe | 2011/11/01 18:43
COMMENT









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