〜カヤックで琵琶湖を旅するブログ〜
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カヤックで使うカメラについて

 カヤックに乗り込み、水上から眺める景色はとてもドラマチックだ。刻々と変化する雲や水面の表情、岸部の風景。それらを記録しておきたいと思うのは至極、自然な欲求であろう。

 記録するには、道具が必要だ。すなわちカメラが必要になる。カヤックで使用する、これぞ決定版といったものは残念ながらないので、販売されているものの中から、用途に応じて選択することになる。

 僕がカヤックツーリング用カメラに求める優先度の高い機能を書いてみる。ここで対象とするのは、デジタルカメラとする。僕はフィルムカメラが大好きなんだけど、カヤックではデジタルの方が使い勝手が良い。


1.RAWで撮影出来る事

 
実はこれ、すごく重要だ。RAWで撮影出来ないカメラは、それだけで選択肢から除外となる。コンデジのほとんどはJPEGのみで、RAWで撮影できるカメラは、一部の高級コンデジのみとなる。一眼レフであれば、ほとんどがRAWに対応している。(全部調べたわけではないので、分からないけど)


2.広角に強いこと

 
水上ではとても広大な風景を見ることが多いので、広角で撮影する機会が多い。35mm換算で少なくとも28mmは必要で、可能であれば24mmや20mmで撮影したい。水鳥に出会う機会も多いのだが、そういう場合は、一眼レフに望遠レンズを装着したものが必要となる。コンデジで、野鳥の撮影を本格的するのは、まず無理。
 

3.防水であること

 
水際での活動であるため、防水機能は欲しいところだ。しかし、防水カメラでRAWで撮影が出来て広角に強いものは、存在しない。(もし、あったら教えてください)
 その結果、防水機能は諦めざるをえない。


4.携帯性が良いこと

 
ただでさえカヤックで活動する時は荷物が多い。撮影機材もシンプルなものにしたい。


5.GPS機能があること

 GPSロガー機能があると、このブログのように、漕いだ軌跡を帰宅後に地図に落とし込む事が出来るので便利だ。




 まあ、そんな条件で今のところ使っているカメラは、キヤノンのS100という、いわゆる高級コンデジだ。高級と言っても、すごく値が張るわけではない。RAW撮影が出来て、ズームレンズは35mm換算で24−120mm、おまけに24mm時の開放F値はF2.0というハイスペックで、今時のコンデジらしく手振れ補正機能も付いている。
 




 RAWで撮影出来ることを、カメラ選択の第一条件に挙げたのは、帰宅後に細かな画像調整が可能だからだ。このブログで掲載している写真は、ほぼ全てRAWで撮影している。カメラが演算して提供してくれる色と、自分が欲している色は一致しない場合がほとんどだ。これって、気持ちの良い写真を残すことが出来るかどうか、かなり重要なポイントだと思う。

 ただこのカメラ、防水機能はまるでない。水没させないように、細心の注意を払わないといけない。僕は、どうしても水中で撮影したい時は、ディカパックという防水ケースにカメラを入れて撮影している。キヤノン純正の防水ハウジングは、カメラがもう一台買えてしまうくらいの価格なので、たまに水中で使いたいという場合は、このケースはいいと思う。ただ、カメラをケースに入れる位置を間違うと、画面がケラレてしまうので、注意が必要だ。



 それから、GPS機能だけど、キヤノンS100には、簡易なロガー機能がある。ロガー機能とは、一定感覚ごと(例えば30秒間隔とか)に、位置情報を記録してくれるものである。その結果、自分が移動した軌跡が分かるし、帰宅後にPCでソフトに取り込めば移動距離も分かるという優れものだ。このGPS機能だけど、S100の前モデルのS90にはなく、後継モデルのS110にも搭載されていない。前モデルのS90はともかく、後継モデルのS110でGPS機能が省かれたのは、GPS機能を使用するユーザーが少なく、GPS機能をオンにすると電池の消耗が激しいという理由によるのではないかと思っている。しかし、僕の場合、カヤックツーリングはいつも4時間くらいなので、その時間で電池が消耗して困ったという経験はない。しかし、このS100というこのカメラはとてもよく出来たカメラで、カヤック以外でも愛用している。海外旅行に出かけたときは、使用頻度はとても高くなるので、バッテリーが心配なため、予備バッテリーを2個、持っている。キヤノン純正品は高価なので、互換品を使用している。

 S100を導入するまでの、GPSロガーは、安価なものを使用していた。i-gotU という製品だが、防水機能も備えているし、小さなものなので重宝した。今でもS100以外のカメラを持ち出すときは、これを使用している。


 
 
 ここまでに書いたように、S100一台でカヤックツーリングの撮影とGPSロガーについては、間に合ってしまう。でも、特殊用途として、ハクチョウの写真が撮りたい等といった時は、一眼レフに望遠ズームを装着したものが必要になる。
 しかし、撮影するのはあくまでも水没の可能性が高い水上だ。そのリスクを考慮すると高価なカメラは使えない。僕は元々、キヤノンの交換レンズを持っているので、比較的安価なキスデジを使っている。

 キスデジに、キヤノンの「EF100−300F4.5−5.6USM」というレンズを装着して野鳥を撮影している。このレンズ、もう製造されていないのだけど、どうせ水で濡れる可能性もあるので、中古で安く買えばいいと思う。





 キスデジタルX3とEF100−300mmで撮影した写真は、下の鵜の写真だ。キヤノンの製品ラインの中ではカメラもレンズも決して高価なものではないけど、良く写ってくれると思う。


 カヤックでの撮影は、常に水没の可能性があるということを考慮しつつ、だからと言って画質に妥協しなくても良いレベルの機材を選択すればそれでいいと思っている。

カメラのこと、よくわからないのですが、今日のお話で、どんな時にどんな機能があるのか、どんな場面でどんなカメラがいいのか、ちょっとわかりました。 ありがとうございます。

私はいつもライジャケのポケットにカメラを入れているので防水は絶対です。 となると、3.4.5の要件を満たす物と言うことになりそうです。

本当に、カメラが写す色と自分の感覚の色とが違うのが悲しいほどに腹が立ちます。 その分、Oeさんの写真で楽しませてもらってます。

またよろしく!

ウッドデッキ | 2012/10/11 19:40
読んでくださってありがとうございます。需要があるかどうか分からなかったのですが、どうやって写真を撮っているか書いてみました。どんなカメラを使うか、機能の優先順位は人それぞれだと思います。ホワイトウオーターの人は、防水、対衝撃性のあるカメラが第一条件ですし。
ウッドデッキさんの場合も、水に体を浸けておられるようなので、防水機能はかなり優先度が高くなると思います。
全てのカメラが、防水仕様になっていれば言うことはないのですけどね。
Oe | 2012/10/11 20:05
初めまして。
感動して思わずコメントしてしまいました。
防水デジカメでRAW撮影できるやつがあるのかな、とふと思って検索したらこちらのサイトに辿り着きました。

実は2年程前に僕は養子として瑞穂市に引っ越して来て、2回程犀川を下った事があります。
僕はプラント6の近くに住んでいるので試しに下ってみた川でした。
まさかこんなマニアックな川下ってる人はいないだろうなと思っていたけど、それがここにいてビックリです。
しかも牛木閘門が欧州の田舎っぽいいい雰囲気で切り取られていて感動しました。
是非僕も今度チャレンジしてみます。

今までは川ばっかりやって来ましたが、子供も出来てこれからは出艇場所に帰って来られる気軽な湖やなんかも周辺で探していたところでした。
やっぱり琵琶湖ってことでしょうが、その点でもGPSログ付でとても参考になりました。
ただ現状所持艇がダッキーとカナディアンカヌーなんで、やっぱりまだまだ湖は風が怖いんで水郷巡りどまりですが。

ちなみに僕は最近はお陀仏覚悟でデジイチで川下ってます。でもやっぱり怖いんで防水デジカメでRAWの物が出て欲しいですね。

今後もカメラの事、犀川の事、琵琶湖の事など参考にさせてもらいます!良い情報ありがとうございました!
カヌー野郎 | 2013/02/12 11:32
カヌー野郎さん。はじめまして。コメントありがとうございます。

こちらこそ、びっくりしました。僕は瑞穂市のカルコスの近くに住んでいます。かなりご近所ですね。

RAWで撮れる防水コンデジって、ないんですよね。水中ハウジングは高すぎますし。結果的に、欲しい画質を追求するなら、水没覚悟で、そこそこのカメラを使うという選択に帰結してしまいますよね。


しかし、僕はカヌー野郎さんと逆でファルトしか持っていないのですが、長良川や犀川は、ファルトにはあまり適さないなと思っています。牛木閘門の下をくぐる時や、長良川の浅瀬なんかを何回も繰り返して漕ぐと、穴を開けてしまう気がします。ダッキーが1艇あればいいのかなと思っています。

牛木閘門の写真は、下流からこの位置までカヤックを漕ぎましたが、牛木閘門手前の橋の下辺りが障害物があって、漕ぎ辛かったです。

こんなに近くで水上散歩を趣味にしている人がいたなんて驚きました。今後ともよろしくお願いします。
Oe | 2013/02/12 19:19
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