〜カヤックで琵琶湖を旅するブログ〜
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日生(大多府島まで)



 日生駅近くの浜辺から、大多府島まで漕ぎ、帰りは定期船で日生駅まで戻るという行程だ。

 今回は、初めての経験がいろいろあった。カヤックを新幹線で運ぶこと、海を漕ぐこと。瀬戸内海の島を結ぶ定期船に乗ること。一日で多くのことを経験した。

 


 岐阜羽島駅で7時45分の新幹線に乗り西へ向かう。僕が乗った車両には3人しか乗客が乗っていなくて、カヤックを運ぶのは楽勝だ。

 岐阜羽島から相生までが新幹線、相生から日生までが在来線という経路なんだけど、新幹線運賃は非常に高い。しかし、他に手段がないものだから仕方がない。

 車内販売で買ったコーヒーを、「ダバダ〜」な感じで飲みつつ、新幹線の旅を楽しむ。

 最近、国内旅行は高過ぎて海外旅行を選択してしまうので、新幹線で旅行するなんて、かなり久しぶりだ。


 相生駅で、「カヤック阿呆が今日も行く」のてっさんと待ち合わせの予定だったけど、乗り換えで、とまどっているうちに電車に乗り遅れてしまった。この辺りの在来線って、本数が少ないうえに接続が悪いので、駅での待ち時間が長く、予定よりも1時間ほど遅れて日生に到着し、てっさんと合流した。日生駅はエレベーターがないけど、湖西線でそれは慣れている。駅員さんが階段で荷物を運ぶのを手伝ってくれるのだが、もちろん自分一人で大丈夫なので、それはお礼を言って、お断りした。

 この日、てっさんは、フェザークラフトのカサラノ。僕が到着した頃には、ほとんど用意は終わっていた。カサラノは、シャープなデザインでかなり格好いい艇だ。

 僕はアルピナ450の組み立てを開始する。今回は、交通費にかなりお金をかけているので、自宅でパッキングする時に入念に忘れ物がないか確認した。こんなに遠くまで来たのに、キールを忘れていたりしたら、収納ザックを開けた時点で今日のツーリングは終了となってしまう。荷物一式をカヤックに積み込み、バラストタンクに水を入れ、準備完了。今回は完全な電車行なので、カート等の荷物で重量あるため、喫水が下がるので安定性がいい。

 12時前に、カヤックを水上に進める。






 前日の天気予報では晴れるはずだったのに、この日は薄曇。水面はベタ凪状態。初めての海、感動的だ。例え、この日がどんな天気だったとしても(雨だったら漕がないけど)、初めて海に出られただけで満足だ。

 出艇地付近は、動力船の往来が頻繁にあるとのことで、てっさんに、早くこの海域を脱出するよう言われ、必死に漕ぐ。危険海域に入る前に、写真は撮る。曇りだと、写真の発色が悪いな。







 
 少し漕ぐと、カキの養殖イカダが点在しているのが見えてくる。日生はカキの産地らしい。帰りにお土産としてカキを買いたいと思ったけど、時期が少し早くて買えなかった。







 僕は内陸部で生活しているので、海そのものが、非日常的なものだ。大きな船や漁具等、普段、目にすることがないものが、漕ぐたびに現れてくるので、飽きることがない。キョロキョロしたり写真を撮っていたりすると、てっさんはいつのまにか遠方に進んでいる。カサラノは速いカヤックなので、なかなか追いつけない。



 
 鹿久居島と頭島を結ぶ橋。

 他の島でも橋が建造されていたけど、しまいには全ての有人島が、橋やトンネルで結ばれるようになるのだろうか。

 島の住民にとっては、定期船よりも橋の方が生活が便利になるのだろう。でも、僕はバスに乗って、島を繋ぐ橋を渡って駅へ戻っるよりも、定期船で島を渡る方がいいのだけど、それは島の生活を知らない者のエゴかもしれない。


 
 てっさんによると、この日はかなりのベタ凪ということだ。海を漕ぐのが始めての僕にとっては、気象条件に恵まれた日と言えるだろう。
 





 前方に、大多府島が見えてくる。その向こうには小豆島が見える。周囲の景色を見るのが楽しいので、ここまで来るのが速く感じるほどだった。大多府島の浜辺で、昼食を食べることにする。








 まだ2時前なのに、薄曇のせいか夕方近くの雰囲気だ。波はほとんどない。この時期はまだ足を海水に浸けてもそれほど冷たくはない。
 昼食後、カヤックを畳むにはまだ早いので、島を一周することにする。大多府島の向こうは小豆島だけど、少し距離がある。そのためか、これまで漕いできた場所よりも若干波がある。島の南側は断崖絶壁になっている。北側とは違う様相だ。





 
 1時間弱で定期船の港近辺の浜辺に上陸して、カヤックを撤収した。出航までたっぷりと時間があるので、ゆっくりと片付けたつもりだが、不思議と時間をもてあます事はなかった。片付けている時に、雨がポツポツと降ったが、すぐに止んでしまったので助かった。




 
 定期船がやってきたので、カヤックを積み込み、大多府島を後にする。30分ほどの船旅だ。この30分の間に、日が落ちてどんどん暗くなっていった。秋の日は釣瓶落としといった感じだ。

 僕たちの他は客は数人いるだけだった。この光景、ベトナムの川を思い出す。


 今回感じたのが、瀬戸内海はやさしい感じがする海だということだ。この日の海の状態がそうだっただけかもしれないが。

 琵琶湖にしてもそうなんだけど、僕が漕ぐたいていの場所は、片側が岸で片側が沖まで見渡せるような状態であることが多い。でも、瀬戸内海は島が点在しているので、その状況はどんどん変わっていく。変化に富むのが楽しい。

 帰宅してカヤックを乾かすと、うっすらと塩の跡が残った。いくら静かな海でもやはり海。漕いだ距離は10キロ。


 近いうちに琵琶湖に行って塩抜きをしよう。そろそろ、琵琶湖の湖岸でも紅葉が始まるかな。
良い旅でしたね。岐阜から1日で漕いで返れるなんて、意外と近いんで驚きです。 ファルトボートはいろいろな交通機関を利用できてカヤックの楽しみが増しますね。 これからも楽しみにしています。

ウッドデッキ | 2012/10/19 08:01
新幹線、田舎の駅を結ぶコダマは、空いているのかもしれません。東京や大阪へ行くひかりは混んでいそうでカヤックを運ぶのは怖いです。
もうちょっと運賃が安ければいいのですけどね。
Oe | 2012/10/19 20:51
 先日はありがとうございました。
 いやほんと、かなり穏やかでした。日生でも珍しいほどでした。後は日差しがあればよかったのですが。

 まあしかし、最後に定期船を使って戻ってくる「ワンウェイツーリング」は、日生では2回目ですが、いいものです。ファルとならではの同じ景色を見ないですむルート取りですね。

 瀬戸内は潮が弱いところで風さえ吹いていなくて、動力船がそんなに通らない場所なら、ある意味琵琶湖以上に漕ぎやすいかと。
てっさん | 2012/10/19 23:27
 日生、気に入りました。次回は、電車の時刻表を研究して、新幹線の乗降を姫路にしたいと思ってます。日生は島が多いので、いろいろなルートが楽しめそうでいいですね。
 今回はありがとうございました。またいつかお願いします。
Oe | 2012/10/19 23:49
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