〜カヤックで琵琶湖を旅するブログ〜
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涼風の長良川



 夏になると長良川を漕ぎたくなる。この川でカヤックが盛んなのは、上流域だと思う。そこではダッキーやリバーカヤックが主に用いられる。しかし、どんな河川でもそうだと思うが、上流域はファルトボートには全く適していない。しかし、下流域はどんよりとした流れで楽しくない。

 したがって、中流域を漕ぐことになる。漕ぐのに適した条件としては、カヤックの底を擦らない程度の水深が見込めることと、水質が満足出来る程度のものであることとなる。昨年も同じ場所を漕いだが、今年の長良川はどんな表情を見せてくれるだろう。
 
 長良川は、すぐ近所なので、もっと頻繁に漕いでもいいのだが、瀬の中に潜む岩が怖いため躊躇するのだ。琵琶湖だと漕ぎながら水中の岩に座礁しないように避けながら漕ぐことが出来るが、瀬に突入するとかなりスピードが出るので、それが難しい。ダッキーなら岩に少々ぶつけても大丈夫だと思うがファルトはその点が心配だ。それならダッキーを手に入れてそれで漕げばいいのだろうけど、下流に近づくに連れて瀬はなくなっていくので、そうなるとファルトの巡航速度が有用なのである。
 そんな事を思いながら、長良川へ出かけた。

 



 スタート地点に8時30分に到着。そこには水上バイクを楽しむ人たちがいる。その横でカヤックを組み立てる。やはりこの季節は暑い。

 だらだらと組み立てているわけでもないのに、なぜか準備に1時間近くかかってしまった。

 組みあがった頃に、水上バイクの女の子に声をかけられる。いい感じの子だったな。少し話をして、その子に送り出される。

 あまりにも暑かったので、腰まで水に浸かってみる。水が冷たくて気持ちいい。一気に汗が引く。










 やっぱり長良川はいい。来て良かったと思える瞬間だ。


 カヤックを水に浮かべてから、出艇前の作業で忘れていたことを思い出した。石にカヤックをぶつけた時の用心として、リブフレームに沿って、船体布の外側からガムテープを貼っておこうと思っていたのだ。キールラインは、元々、船体布が補強されているのだが、リブレームの当たる場所は補強されていないためだ。

 気が付いた時は、遅かった。今回はこのままで行こう。




 川面に浮いているカマキリを発見し救出する。この日の川旅の相棒はカマキリ。

の、はずだったが、すぐにどこかへ行ってしまった。







 まさに山紫水明の地。

 と、景色に浸っていると、最初の瀬が現れる。ここで気づいたが、昨年、同じ場所を漕いだ時よりも、水深がある。これは漕ぎやすい。水深によって、こんなに違うものなのか。






 鵜飼大橋の下を潜る。空の青さと、川面を吹き抜ける涼しい風が心地いい。


 いくつもの瀬を抜けるが、瀬の中にいる時は必死なので、写真はない。必死ではあるが、昨年よりも岩にぶつかりそうな恐怖はない。やはり水深があるせいだ。それでも油断せずに、川底の状況を確認しながら漕ぐのだが、水で光が屈折するせいか、どの程度の深さがあるのか瀬の渦中にいる時は分かりづらい。それでも、瀬の中でカヤックが暴れるのを楽しむ気持ちも一方ではある。
 





 2艘の鵜飼観覧船が通過していく。宵時に向けて準備でもしているのだろうか。

 そう言えば、この日はあまりパドルで漕がなかった。漕がなくてもカヤックは長良川の流れで自然に下流へ向かって運ばれていくのだ。

 




 長良川温泉の旅館街に係留されている鵜飼観覧船。百日紅の花が咲いている。
 こんな景色がずっと続けばいいのだが、あっという間に通り過ぎてしまう。


 喉が渇いたので、ジンジャーエールをクーラーボックスから取り出す。缶入りのジュースは川下りのカヤックで飲むには適していない。飲んでいる途中で瀬に突入したら缶の置き場所に困るのだ。ペットボトルなら、キャップをしてしまえばいいのだが。
 




 忠節橋を通過する。

 この辺りから、市内を流れる川から郊外を流れる川へと変わる。

 それでも瀬は断続的に出現する。


 途中、川で出会うのは、投網を打つ漁師さん。川辺で日光浴をする人や川遊びをする人、水上バイクをする人である。水上バイクは、カヤックにとっては怖い存在だ。川は琵琶湖のように広くはないので、衝突しないように注意する。





 これは、大縄場大橋。

 この橋を過ぎてしばらく下った場所でカヤックから降りて、PFDを着けたままで川に浮かんでみた。こんなに気温が高くてもやはり水温は冷たい。


 コーミングカバーを装着しているので、船体布を通してカヤックの内部の空気を川の水が冷やす。そのため下半身は涼しい。上半身は、川面を吹き抜ける風を受けるので、それはそれでまた涼しい。陸上とは随分違う。




  

 東海道線の橋を通過するとゴールは近い。もっと川に浮かんでいたい気分だ。

 でも、これよりも下流は、川の表情は下流然といったものになっていく。



 ゴール地点に到着したのは11時30分頃。
漕いだ距離は14.5キロ、時間は2時間。

 帰宅後に忠節での水位を調べたら、この日10時で−2.56m。
参考に昨年、漕いだ日の水位も調べたら、同じ時刻で−3.46m。

なるほど。これだけ水位に差があれば、漕ぎやすさも変わってきて当然だ。おかげで、今回は底を擦ることは一度もなかった。次回から水位を調べてから出かけるようにしよう。
 川・・・いいですね。最近は川に行ってません、最後は木津川だったかな。

 近くに水質の良い川がなかったりします。

 
てっさん | 2013/08/13 01:15
僕の方でもきれいな川となると、ホワイトウオーターになってしまい、ファルトに適した川は長良川くらいです。それに、こちらは海も遠いです。昨年、ご一緒した日生は、ほんと良かったです。再乗艇ともどもまたよろしくお願いします。
Oe | 2013/08/13 20:06
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