〜カヤックで琵琶湖を旅するブログ〜
<< 安曇川扇状地帯 | main | 秋の水郷 >>
和邇から比叡坂本


 琵琶湖の西側は、琵琶湖に沿ってJR湖西線が通っているので、電車を利用したカヤックツーリングには絶好の場所だ。琵琶湖の東側を縦断しようとすると、駅が湖岸から離れているため、電車を利用したカヤックツーリングは困難だ。そんなわけで、今回も湖西を漕ぐことにする。

 今回は、計画段階で見誤ったため、漕ぐ距離が伸びてしまった。和邇駅から距離を計測しなくてはならないのに、一駅間違えて小野駅から距離を計測して、漕行予定距離を決定してしまったのだ。そのため、計画よりも漕行距離が伸びて時間的にも肉体的にも少しきついツーリングになった。単独で初めての場所を漕ぐときは、ある程度、計画や下調べが必要だ。それとは逆に、何度も行っているようなマキノでカヤックに乗って浮いているだけといった、まったりとした楽しみ方であれば何の計画もいらない。どちらが充足感を得られるかというともちろん前者だ。後者のスタイルもそれはそれで捨てがたいのだが。

 計画段階で漕行距離は10キロ程度だと勘違いしたため、カヤックはアルピナ2−430で、写真を撮りながらゆっくりと漕ぐつもりであった。いつもは、コンパクトデジタルカメラを使用しているが、今回は中判フィルムカメラと、デジタル一眼レフを使用した。デジタル一眼レフには、PLフィルターを初の試みで装着してみた。

 10時前に準備が整い、水上に出た。10月の中旬だというのに、今年はまだまだ暑い。それでも、カヤックに乗り込むときに、膝の辺りまで琵琶湖に浸かった足から、ひんやりとした冷たさが伝わることで、季節は秋であることを伝えている。





 出発してすぐに、大きな魞がある。近づいて写真を撮ったり、魞を補修している漁師さんの作業風景を眺めたりして過ごす。カメラにフィルムを入れたり、フィルターを交換したりしていると、いつのまにかカヤックが流されているのに気が付く。アルピナ2−430は、そんな状態でも気にならない安心感がある。アルピナ1−450は、低ボリュームであるため、足元に荷物を置くスペースがないし、1次安定性がアルピナ2−430に比べて低いので、下を向いてちょっとした作業をするには不安がある。漕ぐことに徹する時は、アルピナ1−450の方がいいのだが、1艇でそれを両立させるのは難しいのだ。だから2艇、所有しているわけなんだけど。




 先ほどの魞の周辺の散策に、時間を費やし過ぎた。水上に出て1時間経過したけど、あまり進んでいない。でも、浜辺があったので、上陸して5分ほど休憩する。わずか5分でも、体を伸ばす事が出来るので、かなり楽になるのだ。


 今年は、いつまででも暑いせいか、例年のこの時期よりも渡り鳥の姿が少ないような気がする。今回漕いだ区間は、アオコの残骸が湖岸に堆積していたり、浮かんでいたりして、そのエリアにカヤックが入り込んでしまうと漕ぎにくかった。接岸する時も、足がアオコの堆積物に、ズブズブと埋まっていき、気持ちの良いものではなかった。やはり都市部が近いので、この辺りの湖水は富栄養化が進行しているのだろうか。




 あっという間に琵琶湖大橋に到着する予定だったのだが、冒頭で書いた通り距離を見誤ったのと、のんびり漕ぎ過ぎたのが災いとなり、思わぬ時間を要してしまった。琵琶湖大橋を過ぎると、南湖に入る。琵琶湖は、琵琶湖大橋を境にして北湖と南湖に分けられるが、琵琶湖大橋の建造以前は、何を境界にしていたのだろう。

 この辺りは、釣り客用の手漕ぎの貸しボートが何艘か浮かんでいるが、PFDを装着していない人がいる。怖いとは思わないのだろうか?















 今回は、カメラにPLフィルターを装着して撮影したけど、絵柄が好みになれない。次回からは今までどおり、PLフィルターを使うのはやめよう。


 琵琶湖大橋の西側の辺りにある大観覧車が解体工事を行っていた。長い間、琵琶湖のランドマークの一つだったのに、なくなってしまうのは残念だ。この観覧車、今後はベトナムで使われるらしい。メコン川の畔で使われるのだろうか?もしそうなら、いつか見に行ってみたい。


 ナビで現在位置を確認したところ、ゴール予定の比叡坂本までの本日の行程のうち、まだ半分くらいしか漕いでいない。時間は1時なので、それほど時間的な余裕があるわけではない。琵琶湖が荒れ始める前には切り上げたい。堅田駅で上がるには早過ぎる。次の雄琴温泉駅は湖岸から離れるので、そこでは終わりたくない。それなら、初志貫徹で比叡坂本駅まで行くことにするか。。。。
 結局、比叡坂本駅まで漕ぐことにした。最悪、琵琶湖が荒れ始めたらその時は、逡巡することなく浜辺を探して上がることにしよう。どこの浜辺からでも、数キロ歩けば駅まで行けることだし。





 観光名所の浮御堂。ここも、いつかカヤックで来たかった場所の一つだったのだが、今一つ感動が薄い。この右下の丸い遺構は何だろう?
 前に浮御堂へ来たのは、22年前。当時はカヤックではなく、京都で学生をしていた僕は、買ったばかりの50ccのオフロードバイクで初のツーリングだったのでよく覚えている。橋はもっと長かった記憶がある。陸上から見るのと水上から見るのとでは感覚が違うのでそのせいなのかもしれない。

 ここをすぎると、漕ぐのが辛くなってくる。早くゴールに着きたい気持ちだ。琵琶の対岸との距離が近いせいか、北湖と違って、動力船が間近を通るので、引き波がが頻繁に発生して漕ぎにくい。ひたすらパドルを動かし漕ぎ進む。この辺りは、浜辺と呼べるエリアが少ない。




 

 3時ころ、新唐津水泳場に到着する。マキノや今津のような浜辺があるのかと思ったが、ここはかなりこじんまりとした浜辺で誰もいない。ほどよく雑草が生えているので、草の上でカヤックを1時間ほどかけて分解しパッキングする。ここから比叡坂本駅までは歩いて10分ほどだ。途中でアイスクリームを買い、カロリー補給しつつ、カヤックを載せたカートを引き駅へ向かった。秋の日はつるべ落としというくらいで、この時期はすぐに暗くなる。なんとか計画通りにツーリングを終えることが出来た。

 和邇駅へ到着して、車にカヤックを積み込み、帰宅途中に琵琶湖カヌーセンターへ寄った。これからの季節で使うロングジョンを買うためだ。実はこの夏に、ブルーエースのロングジョンが欲しくて探したのだが、どこの店も僕の欲しいサイズは品切れだった。幸運なことに、琵琶湖カヌーセンターには、在庫があった。試着させてもらい、サイズ的にも問題はなかった。これで寒い季節も少しは安心出来そうだ。

 この日漕いだ距離は16.4キロ。予定よりも5キロほど多い距離を漕いだ。

 
COMMENT









Trackback URL
http://waterland.o-e.main.jp/trackback/75
TRACKBACK