〜カヤックで琵琶湖を旅するブログ〜
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秋の水郷



 秋になったら、ここを漕ぎに来ようと思っていた。風が穏やかでよく晴れた日が良かったのだが、日常の生活との絡みもあり、ベストなコンディションとは言い難いこの日に漕ぐことになってしまった。今回から、寒い時期は先月購入したロングジョンを着用することにした。自宅を出るときからロングジョンを着込んで、そのまま一日を過ごしたけど、これはかなり温かい。
 この日のウエアリングは、下着代わりに上下にラッシュガードを着た後でロングジョン、その上にホットカプセルとトレッキングパンツ、さらに上はフリースという格好だ。それでも寒ければカッパを着ることにした。
 
 いつものグランドの横でカヤックを組み立てる。この日のカヤックはアルピナ2−430。いつも思っているのだが、この場所は、組み立てる場所が傾斜地になっているためか、微妙に組み立てにくい。組みあがった時に、センターがずれていることがしばしばあるが、それが漕ぎに影響することもないので、そんなことはお構いなしだ。

 漕ぎだして、体がどこか疲れているのを実感する。あまり長距離は漕ぎたくない。風も吹いてきたし、西の湖を一周するのはやめて、葦原の中で過ごすことにする。








 平日だということもあり、とても静かだ。たまに、水郷巡りの船とすれ違うくらいだ。この先にある西の湖だけど、

「何で西の湖なの?どこから見て西なの?」

という疑問があった。そして、地図上の西の湖の北東に「大中の湖干拓地」と記載されているが、変な地名だと思っていた。調べてみると、かつて、「西の湖」の北東には「大中の湖」が、東には「小中の湖」という内湖があったらしい。「小中の湖」は、東から順に、「伊庭内湖」、「弁天内湖」で形成されていた。これらの内湖は全て繋がっていたらしい。

 滋賀県立大学の学生が興味深いレポートを閲覧に供している。(LINK)

 それにしても惜しい。もし、琵琶湖の最大の内湖であった「大中の湖」が現存していれば、カヤックで漕ぐにはかなり楽しい場所であったろうに。農地開拓の目的で干拓事業を行ったのであろうが、その行き着く先が減反政策とは。行き当たりばったりもいいところである。

 今は、せめて残された内湖の景観を楽しむことにしよう。
 





 
 風が雲をどんどん運んでくる。虚像の空が水面に広がっている。実像よりも虚像の方が、様々な感情を呼び起こすのはなぜだろう。水面に映ることで抽象化されるためか。抽象化された分、足りない部分を想像が補うためだろうか。







 この日の目的地のうちの一つ。水郷のランドマーク、言わずとしれた「よしの大竜神」。もし、弁天内湖が干拓されずにいたら、その内湖に存在した弁財天が祭ってある小島と、この「よしの大竜神」を結ぶルートでツーリングを行うというのも、楽しかっただろうに。

 それにしても、この祠の右側にある樹は、初夏の頃(LINK)と枝振りが変わっている。誰かが剪定したに違いない。でも、この樹って、既に枯れているのではないだろうか?もし、次の初夏に芽吹いて来ることがあるなら、とても嬉しく思うのだが。この樹がないと、葦原に、祠だけがポツンと存在する寂寥感漂う風景になってしまう。

 





 日本海の方から分厚い雲が流れてくる。いつ時雨だしてもおかしくない天気だ。でも、公園で昼食を取る間くらいは、大丈夫だろう。この水郷には何回も来ているけど、このウッドデッキから公園に上陸したことはなかった。この日は、幸いなことに、ウッドデッキに上がるのに適した水位だ。ウッドデッキの柱にカヤックを押し付けるようにして上がり、その後、カヤックを引き上げた。

 この日のメニューはカレーヌードル。寒くなってくると、こういう温かいものがありがたい。30分ほど休憩した後で、再び「よしの大竜神」の前を通過し、水郷の西側の水路を通り出艇地へ戻ることにする。








 人工物が何もない。時折、風の葦を揺らす音が、パドルの立てる音のリズムの中に溶け込んでは消えていく。シンプルな状況であればあるほど、世界はダイレクトに自分と繋がるような気がする。





 

 
 この日、水上で過ごしたのは3時間ほどで、漕いだ距離は6.6キロ。

 準備と撤収に1時間半くらい要するのはファルトの宿命だが、その時間は早く流れていくので退屈な時間ではない。


 車にカヤックを積み込んで30分ほどしたら、冬の初めの冷たい雨がフロントガラスに落ちてきた。

 今年はあと一回くらいはどこかで漕げるといいのだが。



 
曇りの日には静寂が際立ちますね。

デッキデビュー、おめでとうございます。水に浮かぶカヤックは活き活きしますが、デッキに浮かぶ姿も凛々しいですね。ここに2艇並んだら、どんなにステキでしょう。

龍神さまの木、だいぶ前から枯れているようですが、来年の春に、新しい芽が出ていると嬉しいです。 若い苗木も無事に育ちますように祈ります。

ウッドデッキ | 2013/11/28 19:42
ウッドデッキさん。こんばんは。
気が付きませんでしたが、竜神さんの左側に新しい苗木が写真に写ってますね。大きくなるまで何年かかるのでしょう。
枯れた木も、自然発生的に生えていたわけではなく、祠の管理をしている人が植えたものかもしれませんね。
Oe | 2013/11/28 20:20
 西の湖でも水位あがってましたか。

 ちょっと前にS訓と琵琶湖に行きましたが、竹生島横の岩場、水位が上がっており、上陸しずらかったです。

 また今年でも来年でも、冬場漕がれるのなら御一緒してください。

てっさん | 2013/12/02 14:09
そう言えば、てっさんと西の湖を漕いでから、西の湖には行っておりません。もうすぐ18キップの季節なので、電車行がお得なシーズンになりそうですね。S君とT君も水郷、どうですか?再乗艇の練習は、季節柄、無理ですが。
Oe | 2013/12/02 20:50
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