〜カヤックで琵琶湖を旅するブログ〜
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初夏の日生

※GPSロガーの操作方法を間違えたので、漕行軌跡の一部は、手書き。



  海に行けばこういう人魚がいるらしい。(LINK)

  そう言えば、最近、海を漕いでいない。と言っても、過去に海を漕いだ経験は一昨年の日生だけなのだが。そんなふうに海でのカヤックに思いを馳せていたら、てっさんから、「日生どうですか?」というお誘いのメールをいただいた。何だ。そうだったのか。てっさんも、あの人魚を探しに海へ行きたかったのか。それならそうと言ってくれればいいのに。

  そんなわけで、ゴールデンウィークの最終日、日生を漕ぐことになった。岐阜から日生は遠い。新幹線を利用したカヤックツーリングとなる。朝6時45分、岐阜羽島駅発のひかりに乗り込み、姫路で降りる。そこから在来線で播州赤穂駅へ向かい、てっさんと合流した後、日生駅に10時半くらいに到着する。ゴールデンウィークなのに、新幹線も在来線も混雑しなかった。新幹線では車両最後尾の席の後ろ側にカヤックを置き、その前に座った。在来線では、先頭車両の運転席付近にカヤックのザックを固定して近くの席に座った。今回は、日生以外の全ての駅にエレベーターが設置してあったし、乗車位置といい完璧な電車行だ。でも、帰りはちょいと苦労した。それは後ほど書くことにする。

  前回と同じ場所でカヤックを組み立てる。今回、てっさんはシーショア、僕はアルピナ1−450HV。さすがに今回は、道中が長いので、自宅からロングジョンを着込んで来ることは出来ない。それ以前に、そのスタイルで新幹線に乗るのはいかがなものかと思う。星人を退治しに行くガンツの人みたいではないか。しかし、着替える場所があるわけではないので、黒い巨大ゴミ袋の底に穴を空けたものを頭からすっぽりと被り、その中で着替えることにした。





 
 準備が完了したので、11時半頃に、出艇する。この日もルートは日生に詳しいてっさんにお任せだ。しばらく進むと、波と風が強くなってきた。これは僕にはやばいレベルだ。琵琶湖でこの状態に遭遇したら、即上陸、撤収する。舳先が波のうねりにダイブするような状況は、僕には向いていない。てっさんによると、それはこの海域だけだということなので、我慢して黙々と漕いで進むことにする。

  正直なところ、やっぱり450は安定性が低いため、怖さは拭いきれない。多分、一度グラッと来たら次の瞬間には沈しているに違いない。430はその点、安心ではある。どうやっても沈しそうな気がしない。しかし波風を切り裂いて進むには430は適していない。そんなわけで、ニーグリップを確実に行い、出来るだけ低重心になるように心がけてひたすら漕ぐのだ。推進力があれば、安定もするし。  






 
 一時はどうなるかと思ったが、てっさんの予測(というよりも、こうなることは彼には分かっているんだなきっと。)どおり、しばらくしたら、波風は穏やかになった。わずかな距離を移動しただけでこんなに違うものなのかと驚く。
  この近辺に、何とも恰好のよい形状の工場がある。煙突や屋根の形がキュビズム的な造形美を呈している。ここで、何枚か写真を撮る。工場の造形に見とれて、時間を費やしてしまった。波も風も穏やか。船旅気分が盛り上がってくる。
  工場見学をした後で、無人島の曽島へ渡る。「無人島」何ともロマンに満ちた響きだ。冒険と無人島は、切っても切れない縁がありそうだ。上陸してしばらく休息する。5分くらいの休憩だが、それでも体を伸ばすことが出来るので、次の漕ぎが随分楽になるのだ。






 
 かきの養殖筏が浮かんでいる。かきは好物なのだが、これは冬が旬のもの。カヤックの季節とは重ならないのが残念だ。いつか、かきを食べるためだけに、日生を訪れてみようか。 ここは、行く手の両側に島が浮かんでいて、漁具が置いてあったり、大小の船が行き交ったりして風景が変化に富んでいる。そのため、漕いでいて飽きることはない。 途中で、てっさんに、ワーナーのカリスタという高級パドルを借りて漕いでみる。驚くほど軽い。確かにこれなら長時間漕いでも疲れが出にくいだろうなと思う。またいつか円高の時代が到来したら、買ってみようか。かなり先になりそうだけど。






 昼食を取るために、鴻島の浜辺に上陸する。ここはてっさんお勧めの気持ちの良い浜辺。湾になっているため、波も風も穏やか。前方にはかき筏が点在していて、風光明媚である。おにぎり3個の簡単な食事で済ませる。僕のパドリングシューズはショート丈なので、砂や小石がシューズ内に侵入してきて、足が痛くなる。次回購入する時は、ロング丈の物が良さそうだ。


 



 かき筏の間を縫うように漕ぎ進む。今回のツーリングも半分以上過ぎてしまった。楽しい時間はあっという間に過ぎていくものだ。それにしても、カヤックツーリングという趣味があまり普及しないのは、なぜなのだろう。こんな場所なら、カヤックであふれていてもいいような気がするのだが。






 建設中の鹿久居島に架かる橋を眺める。瀬戸内海の島々は、定期船で往来するのが風情があっていいと思うのだが、島民にとっては橋は悲願なのだろう。事実上、陸続きとなり、本土の暮らしと変わらない生活を享受出来るようになるからだ。それによって得るものと失うものがあるのだろうけど。

 3時半くらいに出艇した浜に上陸する。最近、オープンしたという海の幸関連の食堂の親子が、夕食時の多忙な時間帯の前のひと時を、海沿いの風景を見ながら散歩しながら過ごしていた。今度ここへ来たときは、ここで何か食べようかな。

 電車の中で、収納ザックから水滴が漏れないように、出来る限り水滴を拭き取る。太陽が時折、雲間に入るようになり、陽射しが弱まって来たが、風が少しあるためか、船体布がよく乾く。

 後片付けを終えて駅へ向かい、5時半頃に電車に乗る。乗車位置はまたもや最前列。やっぱりここがベストポジションだな。






 姫路駅で、てっさんと別れて、新幹線に乗り換える。実は、ここからが少しヒヤヒヤした。ゴールデンウィークの最終日だけあって、混雑しているのだ。新大阪で、こだまに乗り換える必要があるため、とりあえず東京行きののぞみに乗るが、これが失敗。混雑しているので、奥へ行けない。そもそも、大きな荷物を抱えて奥へ行ってしまったら、降りるのに苦労する。そんなわけで、乗降客の列の最後尾に並び、新幹線の入り口付近で荷物とともに立つことにした。そこまでは良かったのだが、よくよく考えたら、駅によって出入り口のドアは右側であったり左側であったりするのだ。混雑している車内で、大きな荷物を車内のわずかな距離とはいえ、左側の入り口から右側の入り口へ移動するのは他の乗客への迷惑となる。

 新神戸駅は、僕が乗り込んだ立ち位置のすぐ際のドアが開いたので、ここで下車する。そして、新大阪行きのさくらに乗り換える。混雑具合は同じだが、東京行きではなく新大阪行きなので、確実に降りることが出来るのだ。

 その後、新大阪駅で三島行きのこだまに乗り換える。やはり東京行きは混雑しているが、三島行きのこだまは空いている。車両最後尾の席の後ろに荷物を納めて、その前の席に座ることが出来た。

 数日後に、フレームを見ると塩がところどころに付着していた。風呂にフレームを沈めて塩抜きをした。やっぱり淡水の琵琶湖とは違うな。

 新幹線でカヤックを運ぶのもこれで2回目なので、スキルは身についたけど、宅急便で送ることも視野に入れたほうが良さそうだ。

 またいつか、日生に来よう。


良い旅でしたね。工場が作る幾何学模様は、海やびわ湖の水面が作る模様とは違った面白さがあり、私も好きです。

電車でカヤック、混まない日にまた行きたいですね。
ウッドデッキ | 2014/05/11 18:30
ウッドデッキさん。
僕の住んでいるところからだと、湖西地方は少し距離があるので、頻繁にはいけないのですが、湖西線を利用したカヤックツーリングは楽しいので、これからも行くつもりです。エレベーターがないのが問題ですが。
Oe | 2014/05/11 22:39
 この間は、お疲れ様でした。
 あの場所は、いつもあんな感じで荒れ気味ですね。午後、帰ってきたときは大概ましになっていますが。

 しかし新幹線込んでましたか!JRも何故か最近、帰りはあまりこんでいなくて(琵琶湖方面)、以前なら山科あたりで快速に乗り換えてましたが、今はそのまま新快速で帰宅しています。不思議ですが。
てっさん | 2014/05/15 12:35
こちらこそお世話になりました。
やっぱり、ゴールデンウィーク中だったということが原因かと思います。しかし、おかげで電車行のスキルアップが図れました。
今年こそは、夏の再乗艇訓練、お願いします。
Oe | 2014/05/15 22:55
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