〜カヤックで琵琶湖を旅するブログ〜
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白水湖




 岐阜県の白川村にある白水湖を漕いできた。標高は1200メートルくらい。湖畔には源泉かけ流しの露天風呂がある。温泉成分が、湖水に混じっているため、光線状態によって、エメラルドグリーンや乳白色に見えたりする。20年ほど前に、バイクツーリングで白川郷の帰りにこの湖を見たときは、その神秘的な湖面の色に驚いた。

 時が流れて、カヤックに乗るようになり、いつかこの神秘的な天空の湖を漕いでみたいとずっと思っていた。ここはかなり山奥で、携帯電話も圏外だし、熊の心配もあるし、一人で行くにはリスクが高い。相棒のY君と、日程を合わせたり、道路が通行止めになったりして、なかなか実現出来なかった。

 今年も諦めていたが、数日前に、崩落工事が終わってやっと道路が開通したため、漕いでみることにした。

 相棒のY君に6時に岐阜の自宅に迎えに来てもらい、各務原ICから東海北陸自動車で北上し、荘川ICで降りて、くねくねした山道を通り、9時ころに到着した。標高が高いためか、空気がひんやりとしている。正体不明の綿毛が、無数に宙を舞っている。






 湖岸に近づいてみると、数匹の小さな魚が浅瀬を泳いでいる。手を入れてみると、とても冷たい。まだ9月なので、日差しが強いせいか日中は寒さを感じないが、夜は冷え込むのであろう。

 カヤックを組み立てて、10時頃に湖面に浮かべてみる。空気が澄んでいて、視界のコントラストが高い。







 まずは、西側の立ち枯れの木に向かって漕ぎ進む。白水湖はダム湖なので、沈んだ木がこうして湖面から突き出している。葉を付けていないので、完全に枯れてしまっていると思われる。水に浸かっているのに枯れてしまうのは、なぜなのだろう。




 


 温泉を汲み上げる施設だと思われる。白い湯気に混じって、コポコポと沸き立ったお湯が噴出している。

 大白川露天風呂は、ここから少し離れた場所にある野趣あふれる露天風呂で、カヤック後に入ると、気持ちよい。

 問題は、気持ちよくて眠たくなってしまうので、帰りの運転に支障が出るため、ドライバーはほどほどにしておかないといけない。






 まるで入浴剤を入れたような、湖面。まだ紅葉には早いが、それでも、微妙に色づいた落ち葉が、湖面にゆらゆらと浮かんでいる。







 白い雲が虹のように弧を描いている。宇宙の果てまで見えそうなくらい空気が澄んでいる。







 白水湖は、他の多くのダム湖がそうであるように、浜辺を、内包していない。湖面のほとんどが、山の斜面に接している。

 最大幅が、3キロに満たないため、必死に漕ぐ必要もなく、カヤックを浮かべてのんびりと過ごす。この日は、安定性の良いアルピナ2−430を持っていったが、正解だった。
 





 谷間に白い部分が見える。残雪のようだ。






 漕ぎ進んだ一番奥に、沢が注ぎ込んで川原になっている部分がある。そこに上陸して、昼食にする。

 水が冷たいので、お茶を冷やしておいた。

 人がめったに訪れることがない場所だけに、ゴミが落ちていない。





 なんて清冽な景色だろうか。

 







 白山の方角から流れ込む川に近づくと、硫黄のような臭いがした。川原が変色しているのは、何かそういった成分が含まれているのかもしれない。





 西側に、白山の峰が見える。カナディアンカヌーに乗っている親子連れがいた。

 この日は、8人乗りくらいのラフティングボートに乗った人たちもいた。白水湖ツアーみたいなものがあるのかもしれない。






 2時頃に、出艇地に戻った。二人だと、カヤックを運ぶのが楽だ。







 
 カヤックの撤収後、露天風呂に浸かって、ロッジで心地よい風に吹かれながらトニックウオーターを飲んだ。ロッジで教えてもらったのが、宙に舞っている綿毛は「どろの木」の種子らしい。
 漕いだ距離は7キロ。湖上で漂っている時間が長かった。またいつか、違う季節にここに来よう。


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