〜カヤックで琵琶湖を旅するブログ〜
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長良川2016初夏


 ゴールデンウィークもすっかり終わり、世間がバカンスモードから通常モードに切り替わった5月の中旬、未だバカンス気分が抜けないので、例年よりも早いこの時期に長良川を下ってみた。アウトドアでの活動にはこの時期は最も適しているので、今のうちに楽しんでおきたい。紫外線が強くなってきているのは困るけど、夏に比べると暑さはかなりましで、それになによりも、季節が夏に向かうと思うだけで気持ちが高揚するのだ。

 いつも千鳥橋からカヤックを出しているのだが、今回はそれよりも4キロほど上流から出発することにした。つまり、その4キロの区間は未開拓エリアである。楽しみでもあり不安でもある。




 出艇場所で車からカヤックを降ろしていつもどおり組み立てる。何度やってもテンション掛けにはいつもちょっとだけ苦労する。
10時に水上に出る。水温はそれほど冷たくはない。ゴミは落ちていないし、水もきれい。

 漕ぎ始めてすぐに、瀬の音が聞こえてくる。




 この最初の瀬が、この日の最大の難関だった。流れが速く、カヤックが吸い込まれるように流されていく。そのうち水深が浅くなり、底を擦りながら進んでいくがもはや制御不能状態。バレーボール大の石がゴロゴロ転がっていて、カヤックがそれに引っ掛かり止まってしまった。流れに対してカヤックが横向きになった状態で石に固定された形になって、沈しないようにバランスを保つのがやっとだ。水深が浅い場所なので、沈しても何ら問題はないが、それでも、沈は嫌なので、何とか脱出しようとしてもがいた。もがくは、「藻掻く」と漢字で書く。文字通り、パドルで石に付いた藻を掻くような様で、何とか脱出した。
 こういう状況になるかもしれないという予測はしていたので、重いけど丈夫なアルミシャフトのパドルをこの日は使った。この瀬がこういう状態であると予め知っていたのであればポーテージしたのだが、気づいた時には瀬に突入してしまっていた。
 次回からは、この瀬はポーテージすることにしよう。ファルトでこんなことを繰り返していたら、艇を傷めてしまう。今回は幸いにも船体布に穴が開くこともなく、切り抜けることが出来た。




 この辺りは、両岸から山が迫っていて、風光明媚。

 対処不能な急流浅瀬は困るけど、容易に通過出来る短区間の瀬がところどころにあると、変化があって楽しいと思う。



 
 なぜカヤックに乗るのかと問われたら、ジョージ・マロリーのように、

Because it's there.

と、答えられれば格好いいのだが、僕の場合は、ストイックなものではなく、快楽追求的な要素がある。


 川面を駆け抜けていく風がひんやりとして心地よい。空が青い。水がきれい。船体布を通して水の弾む感覚が脚に伝わってくる。




 この辺りは、文化庁が「長良川中流域における岐阜の文化的景観 」として指定している場所。
川原にカヤックを上げて、体を伸ばしてしばらく休憩する。ここで、この日の行程のほぼ半分。

 岐阜の市街地に当たるため、橋を通過していく人たちが多い。3人の自転車に乗った高校生の女の子がこちらに手を振っていった。




 風が川面に吹き付けると、傷を負ったようにその部分に細波が発生する。




 いつ見ても美しい姿のJR東海道線の橋。上り線の橋梁は大正3年に供用開始とのこと。



 
 通過した後、旋回して川面ギリギリにカメラを構えて撮ってみた。ここまで来たら、今日の川旅もほぼ終わる。

 この日漕いだ距離は20キロ。
 
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