〜カヤックで琵琶湖を旅するブログ〜
モノトーンの湖


 ついこの間まで咲き誇っていた桜もすっかり散ってしまい、湖面に浮かんだ花筏も今となっては跡形もなく、枝の葉の緑も日ごとに濃くなっていく。春爛漫とした景色は、既に過ぎ去り、季節は初夏に入ろうとしている。

 天気予報を見ると風がなさそうだし、夕方までは雨の心配もなさそうなので、少しでも漕げればと思い、長浜の湖岸へ向かった。


 フレームを組み立てる時に、久々にやってしまった。フレームの接合部に指を挟んでしまい、血豆が出来てしまった。幸いにも出血には至らずに、内出血で済んだのが幸いだった。油断するとこうだ。次回からはグローブを嵌めて作業するようにしよう。

 この辺りはマキノの浜辺に比べると岸辺にゴミが多い。なぜなんだろう?風向きのせいで、ここにゴミが流れつくのか?

 「日本は、外国と比較してゴミが落ちていない。」

 と言うが、日本人にもゴミのポイ捨てをする輩はいる。まったく許せない行為だ。しかし、自治会等の市民団体のボランティア活動で、清掃活動を行っている人達がいる。そうした活動に加わってみると、ポイ捨てをしていく人がいかに多いかが分かるし、そうした心無い行為に対して腹立たしさが募っていく。ゴミが落ちていないのは、そうした人たちの不断の努力の結果だと思っている。

 琵琶湖を遊び場にする場合でも、カヤックを漕いでいる最中に、タオルを無くしたりするとポイ捨てと同じ結果になってしまう。そのまま沈んでしまうと、拾えないゴミになるので、注意しないといけない。





 こんな場所を見付けるとパドルの動きを止めて木陰でプカプカするのを楽しんでしまう。




 天の川河口。釣り人がたくさんいたので、あまり近づかずにUターンする。

 温かくなってくると、このブログの閲覧数も増えてくる。カヤックの道具のインプレッションは、ブログ価値が高いと思うが、漕行記は、僕自身の個人的な思いを綴っているだけなので、読み飛ばされているだろうなあ。たまには、道具の記事でも書いてみようかな。



 天気予報どおり雲が多くなってきた。雨が降ると困るので、早々に陸に上がった。正直なところ、もう少し漕いでいたかったけど、またそのうちに。

 7キロほどの水上散歩だった。ここのところ、雨が降り続いたせいか、湖水が濁っていた。





 
海津大崎お花見カヤック2016


 「水ぬるむ」は、春の季語である。そうは言っても、まだまだ水温は低い。つい先月、湖西でカヤックの遭難事故があった。その同日、僕もカヤックを予定していたが、天気予報を見てあまりの風の強さに中止にした。何かあったら、すぐに中止にしてしまう。天候はもちろんのこと、ウェアや装備品を自宅に忘れてきたり、眠かったり。。。。エトセトエトセトラ。。。
 そんなわけで、カヤックツーリングが出来るのは、条件が整った時だ。遭難した人は、なぜあんな日に湖上に出たのだろう。

 湖北の桜の開化は、カヤックシーズン到来のシグナルだ。冬の間、代わり映えのしなかった風景が、この時期から急に変化し始める。桜が散ればすぐに若葉が芽吹き、あっという間に温かくなる。

 海津大崎のお花見カヤックは、JR永原駅横の大浦川から漕ぎ出し、マキノで上がるのが僕のお決まりのコースになっている。この日も大浦川の川辺に到着したら、既に1艇のカヤックが漕ぎ出して行くところだった。僕たちが組み立て始めて程なく、2人組みのアルフェックのカヤッカーが到着し、組み立て始める。この日は、この2人とほぼ一緒に漕ぐことになる。




 大浦川河口付近の集落。桜をゆっくり眺めて撮影する最初のポイント。同じところを何度も漕いでいると、行動がパターン化してくる。






 琵琶湖に出て竹生島を望む。湖面が荒れてなくて良かった。この辺りの湖岸道路は、まだ人がまばらだが、マキノに近づくにつれて花見客が増えてくる。

 示し合わせて一緒に漕いでいるわけではないが、先ほど永原駅で出会った2人が近くにいる。定置網の魞のロープをくぐるのに、協力し合ったりして漕ぎ進む。




 湖上から桜を見ると、まず自分の前に水面があって、その向こうに桜花が咲き乱れる陸地が背景として存在する。陸上から見る景色は、その逆になる。たったそれだけのことで、気分は随分と変わるものだ。





 この日は、花曇り。遠くの景色はぼんやりと霞んでいる。






 ここは海津大崎のほぼ先端。いつもここで昼食にしている。今回もここで休憩する。さすがにこの辺りまで来ると、人が多くなってくる。カヤックツアーの団体さんも、漕いでいる。おそらく今年はこの土日が最も賑わう日なのだろう。観光船の往来もひっきりなしに続いている。そのためか、Y君は観光船の作る波で、上陸に苦労している。僕も同じ状況で、降り沈した経験がある。





 この海津の集落まで来ると、本日の行程も終わりに近い。久しぶりのカヤックのせいか、腕が疲れてくる。
 しばらく漕がない期間が続いていたので、カヤックの楽しさを忘れかけていたけど、今日ですっかり思い出した。これから季節は温かい方向へ向かうので、またすぐに水辺に出たくなってくる。

  
 
マキノ




 このブログのサブタイトルが、〜カヤックで琵琶湖を旅するブログ〜なのに、琵琶湖を漕ぐのは今年に入って初めてになる。アルピナ1−450を一年ほど使用していないため、そろそろ乗らないと、組み立て方や感覚を忘れてしまう恐れがある。それに、アルピナ2−430は使用回数が多いけど、一度も沈したことはないが、アルピナ1−450は、沈経験がある。水温が冷たくならないうちに、乗っておかないといけない。

 そんな理由もあるけど、秋の穏やかな湖面を漕ぎたくなったのだ。実は2日前にも琵琶湖を訪れていたが、風が強く波があったし、ロングジョンを自宅に忘れてきたため、漕ぐのを断念した。

 いつものマキノの浜辺に到着し、12時前に水上に出る。毎回のように書いているが、やっぱり乗り込むときはアルピナ1−450は、おっかなびっくりだ。慎重に乗り込まないと乗り沈してしまう。

 出艇した浜辺には、子猫の死体が横たわっていた。水辺では、いろんな動物の死体が横たわっているのを見るが、気持ちの良いものではないので、少し離れ場所からカヤックを出した。



 この日は風も弱く、秋にしては暖かい日だった。そのせいか、スカッと抜けた青空に白い雲が映えるといった空模様ではなく、湿度が高めでどことなく霞がかって、遠景がぼんやりと見える。

 



 夏の間、あんなに賑わった浜辺もこの季節は人がまばらだ。夏の喧騒はどこかに消え去ってしまい、虫の鳴く音とトンビの会話するような鳴き声が聞こえるだけだ。







 1時間ほど漕いで、昼食にする。この日の昼食は豪華で、焼き鯖寿司を途中で買ってきた。いつもなら、おにぎりの昼食なんだけど、たまにはこういうのも悪くない。滋賀名物の丁稚羊羹も買った。焼き鯖寿司も丁稚羊羹も竹の皮で包まれている。丁稚羊羹は安くて旨い。一本220円で、マイルドな甘さなので、丸々一本食べれてしまう。







 ここに来ると知内川を遡ってみるのが習慣になっている。浅い川なので、船底が擦るようになるので、少しの距離を漕ぐだけで進めなくなってしまう。河口右岸にあった木が切り倒されていた。知内川の河口は、土砂が堆積して浅くなっている。口というよりは、門のようだと感じる。






 水深が浅いせいか、川面の波が光を屈折させて、川底に模様を作り出している。絶え間なく変化する様は見ていて飽きない。
 時折、小魚の大群が、カヤックの下を通過していく。







 直接湖水に触れると、自分と湖が繋がっている気分になる。

 夏の湖水のぬるさも冬の冷たさも、必ず確認せずにはいられない。


 
  





 3時近くになってもこの日の琵琶湖は穏やかで、民家から、ピアノの音が聞こえてくる。曲目は「でんでんむし」。小学生の子が弾いているのかも。

 湖面に青空が映りこんでゆらゆら揺れるのが美しい。





 この季節は、3時を過ぎると既に夕方の様相であり、影が長くなる。

 浜辺沿いに行ったり来たりして8.8キロ漕いだ。前日まで肩こりがひどかったのだが、カヤックを漕いだせいかすっかり良くなった。



白水湖




 岐阜県の白川村にある白水湖を漕いできた。標高は1200メートルくらい。湖畔には源泉かけ流しの露天風呂がある。温泉成分が、湖水に混じっているため、光線状態によって、エメラルドグリーンや乳白色に見えたりする。20年ほど前に、バイクツーリングで白川郷の帰りにこの湖を見たときは、その神秘的な湖面の色に驚いた。

 時が流れて、カヤックに乗るようになり、いつかこの神秘的な天空の湖を漕いでみたいとずっと思っていた。ここはかなり山奥で、携帯電話も圏外だし、熊の心配もあるし、一人で行くにはリスクが高い。相棒のY君と、日程を合わせたり、道路が通行止めになったりして、なかなか実現出来なかった。

 今年も諦めていたが、数日前に、崩落工事が終わってやっと道路が開通したため、漕いでみることにした。

 相棒のY君に6時に岐阜の自宅に迎えに来てもらい、各務原ICから東海北陸自動車で北上し、荘川ICで降りて、くねくねした山道を通り、9時ころに到着した。標高が高いためか、空気がひんやりとしている。正体不明の綿毛が、無数に宙を舞っている。






 湖岸に近づいてみると、数匹の小さな魚が浅瀬を泳いでいる。手を入れてみると、とても冷たい。まだ9月なので、日差しが強いせいか日中は寒さを感じないが、夜は冷え込むのであろう。

 カヤックを組み立てて、10時頃に湖面に浮かべてみる。空気が澄んでいて、視界のコントラストが高い。







 まずは、西側の立ち枯れの木に向かって漕ぎ進む。白水湖はダム湖なので、沈んだ木がこうして湖面から突き出している。葉を付けていないので、完全に枯れてしまっていると思われる。水に浸かっているのに枯れてしまうのは、なぜなのだろう。




 


 温泉を汲み上げる施設だと思われる。白い湯気に混じって、コポコポと沸き立ったお湯が噴出している。

 大白川露天風呂は、ここから少し離れた場所にある野趣あふれる露天風呂で、カヤック後に入ると、気持ちよい。

 問題は、気持ちよくて眠たくなってしまうので、帰りの運転に支障が出るため、ドライバーはほどほどにしておかないといけない。






 まるで入浴剤を入れたような、湖面。まだ紅葉には早いが、それでも、微妙に色づいた落ち葉が、湖面にゆらゆらと浮かんでいる。







 白い雲が虹のように弧を描いている。宇宙の果てまで見えそうなくらい空気が澄んでいる。







 白水湖は、他の多くのダム湖がそうであるように、浜辺を、内包していない。湖面のほとんどが、山の斜面に接している。

 最大幅が、3キロに満たないため、必死に漕ぐ必要もなく、カヤックを浮かべてのんびりと過ごす。この日は、安定性の良いアルピナ2−430を持っていったが、正解だった。
 





 谷間に白い部分が見える。残雪のようだ。






 漕ぎ進んだ一番奥に、沢が注ぎ込んで川原になっている部分がある。そこに上陸して、昼食にする。

 水が冷たいので、お茶を冷やしておいた。

 人がめったに訪れることがない場所だけに、ゴミが落ちていない。





 なんて清冽な景色だろうか。

 







 白山の方角から流れ込む川に近づくと、硫黄のような臭いがした。川原が変色しているのは、何かそういった成分が含まれているのかもしれない。





 西側に、白山の峰が見える。カナディアンカヌーに乗っている親子連れがいた。

 この日は、8人乗りくらいのラフティングボートに乗った人たちもいた。白水湖ツアーみたいなものがあるのかもしれない。






 2時頃に、出艇地に戻った。二人だと、カヤックを運ぶのが楽だ。







 
 カヤックの撤収後、露天風呂に浸かって、ロッジで心地よい風に吹かれながらトニックウオーターを飲んだ。ロッジで教えてもらったのが、宙に舞っている綿毛は「どろの木」の種子らしい。
 漕いだ距離は7キロ。湖上で漂っている時間が長かった。またいつか、違う季節にここに来よう。


長良川



 今年に入って初めてカヤックに乗った。長良川を漕ぐときは、いつも真夏だったので、少し早いこの時期に漕ぐのは、少し新鮮な気分だ。朝6時に起床し、天気を確認する。空は曇り空なので、行くかどうか迷ったが、まずは出艇地まで向かうことにする。

 久しぶりにカヤックを組み立てるが、体がちゃんと組み立て方を覚えているせいか、難なく組みあがる。真夏と違い、暑くないのは助かる。




  この千鳥橋は、清涼感のある河川敷がある。車も駐車しやすい。

 カヤックの出艇も楽である。雲間から青空がのぞく様になったので、安心して水上に出る。

 千鳥橋から、上流に向かって川を上ってみる。いつも不思議に思うのだが、流れの速さにもよるのだろうけど、なぜカヤックには川の上流へ漕ぎ進むだけの推進力がパドルで得られるのだろうか。
 
 カヤックで千鳥橋近辺を漕いでみると分かるのだが、この付近は、水の流れがすごく複雑だ。流れが速い場所やトロ場もあったりで、渦を巻いている場所もある。水深もかなりありそうだ。そんな場所であるにも関わらず、ここで泳ぐ人がいるらしく、亡くなる人のニュースを耳にすることがある。こんな場所で泳ぐべきではないのだ。
 
 この日は暑くも寒くもない良い気候だ。たまにパドルを動かす腕を休めて、川辺の風景を楽しみつつ、流れのままに川下りを楽しむ。



 まだ本格的な夏ではないので、川辺にはそれほど人が多くない。
 でも、初夏と真夏の間の梅雨の晴れ間にカヤックに乗るのはとても気分がいい。



 僕の好みだと、長良川は金華山の周辺が漕いでいて楽しい。これより上流だと、浅瀬が多くファルトでは底を擦ってしまうような気がする。下流の方は、流れがどんよりとしているのであまり楽しくない。







 この辺りの左岸は、コンクリート護岸されていない。たまに流木に鳥が留まっていたりする





 両岸の堤防上には道路があるので、人工物は存在するのだが、それでも、そんなことを感じさせないような風景も存在するのだ。




 浅瀬にカヤックを着けて、投げ網で鮎漁をしている人と話をした。

 河口堰の影響で、鮎の数が少なくなったと嘆いておられた。

 それでも、鮎を何匹か捕まえて、慣れた手つきで、はらわたを出してからビクに入れていく。

 網を投げてから、魚をビクに入れるまでの一連の作業に、無駄がない。そのようになるまで、かなりの鮎を捕まえて、多くの人たちの食卓にその鮎が並んだのだろう。

 





 しばらく漕ぐとゴール地点が見えてきた。国道21号線近辺を越えると、長良川には瀬はなくなり、川は下流の表情へと変わっていく。

 この日漕いだのは16.21キロ。

 6月のカヤックなのに、このブログ記事を書き終えるのが、9月中旬になってしまった。

 今年はあまり漕げてない。