〜カヤックで琵琶湖を旅するブログ〜
パドリングシューズ


 パドリングシューズを新調した。今までは、冬季は長靴、温かい時期はショート丈のパドリングシューズを使用していた。


○長靴

 足が濡れないという大きな利点がある。しかし、長靴の高さよりも深い場所に足を浸すと、当然、足は濡れる。その結果、水深に気を使う。経験はないが、沈した場合、長靴を履いたままでは動きづらい。つまり、危険である。早急に長靴の使用はやめた方が良い。


○パドリングシューズ(ショート)
 
 どうせ濡れるので、水深に気を使わなくても良い。水中での動作がしやすい。丈が短いので、収納性が良い。ただし、砂粒がシューズ内に入ると歩くのにとても痛い。


☆パドリングシューズ(ロング)

 濡れるが、丈が長いので、ネオプレン素材で保温される。砂粒がシューズ内に入らないので、快適。

 BLUE ACE マジックシューズ  がコスパ抜群なので購入しようと思ったが、在庫がなかった。パドリングシューズは、素材がネオプレンなだけに、締め付けられるような感じになるので、通販ではなく、試し履きしてから買いたい。結果的に、納得いくまで琵琶湖カヌーセンターで試し履きさせてもらい、PEAK UK というメーカーのパドリングシューズを買った。
 使用感はすこぶる良い。久々にカヤック用品を購入したが、いい買い物だった。
長良川2016初夏


 ゴールデンウィークもすっかり終わり、世間がバカンスモードから通常モードに切り替わった5月の中旬、未だバカンス気分が抜けないので、例年よりも早いこの時期に長良川を下ってみた。アウトドアでの活動にはこの時期は最も適しているので、今のうちに楽しんでおきたい。紫外線が強くなってきているのは困るけど、夏に比べると暑さはかなりましで、それになによりも、季節が夏に向かうと思うだけで気持ちが高揚するのだ。

 いつも千鳥橋からカヤックを出しているのだが、今回はそれよりも4キロほど上流から出発することにした。つまり、その4キロの区間は未開拓エリアである。楽しみでもあり不安でもある。




 出艇場所で車からカヤックを降ろしていつもどおり組み立てる。何度やってもテンション掛けにはいつもちょっとだけ苦労する。
10時に水上に出る。水温はそれほど冷たくはない。ゴミは落ちていないし、水もきれい。

 漕ぎ始めてすぐに、瀬の音が聞こえてくる。




 この最初の瀬が、この日の最大の難関だった。流れが速く、カヤックが吸い込まれるように流されていく。そのうち水深が浅くなり、底を擦りながら進んでいくがもはや制御不能状態。バレーボール大の石がゴロゴロ転がっていて、カヤックがそれに引っ掛かり止まってしまった。流れに対してカヤックが横向きになった状態で石に固定された形になって、沈しないようにバランスを保つのがやっとだ。水深が浅い場所なので、沈しても何ら問題はないが、それでも、沈は嫌なので、何とか脱出しようとしてもがいた。もがくは、「藻掻く」と漢字で書く。文字通り、パドルで石に付いた藻を掻くような様で、何とか脱出した。
 こういう状況になるかもしれないという予測はしていたので、重いけど丈夫なアルミシャフトのパドルをこの日は使った。この瀬がこういう状態であると予め知っていたのであればポーテージしたのだが、気づいた時には瀬に突入してしまっていた。
 次回からは、この瀬はポーテージすることにしよう。ファルトでこんなことを繰り返していたら、艇を傷めてしまう。今回は幸いにも船体布に穴が開くこともなく、切り抜けることが出来た。




 この辺りは、両岸から山が迫っていて、風光明媚。

 対処不能な急流浅瀬は困るけど、容易に通過出来る短区間の瀬がところどころにあると、変化があって楽しいと思う。



 
 なぜカヤックに乗るのかと問われたら、ジョージ・マロリーのように、

Because it's there.

と、答えられれば格好いいのだが、僕の場合は、ストイックなものではなく、快楽追求的な要素がある。


 川面を駆け抜けていく風がひんやりとして心地よい。空が青い。水がきれい。船体布を通して水の弾む感覚が脚に伝わってくる。




 この辺りは、文化庁が「長良川中流域における岐阜の文化的景観 」として指定している場所。
川原にカヤックを上げて、体を伸ばしてしばらく休憩する。ここで、この日の行程のほぼ半分。

 岐阜の市街地に当たるため、橋を通過していく人たちが多い。3人の自転車に乗った高校生の女の子がこちらに手を振っていった。




 風が川面に吹き付けると、傷を負ったようにその部分に細波が発生する。




 いつ見ても美しい姿のJR東海道線の橋。上り線の橋梁は大正3年に供用開始とのこと。



 
 通過した後、旋回して川面ギリギリにカメラを構えて撮ってみた。ここまで来たら、今日の川旅もほぼ終わる。

 この日漕いだ距離は20キロ。
 
和邇から蓬莱


 ゴールデンウィークの晴れた日、湖西のお気に入りのコース、和邇から舞子浜まで漕ぐことにした。カヤックに乗るときは事前に天気予報、とりわけて風速はよく確認するようにしている。風も穏やかで空も青くて、気持ちの良い一日になりそうだ。



 
 いつもどおり、和邇浜へ荷物を降ろしてカヤックを組み立てる。

 例年、ゴールデンウィークからロングジョンは着込まない。でも、カヤックを水に浮かべ、乗り込もうとして足を水に浸すと水温が予想よりも低い。カヤックを組み立てている間はとても暑く感じられるのだが、沈した場合、低体温症を心配しなくてはならない。こんなことなら、ロングジョンを車に乗せておけば良かったとちょっと後悔する。



 和邇浜からしばらく漕いでいると、東からのうねりが大きくなってきた。常に横波を受けて漕ぐことになるので、気を使う。そのうち収まるかもしれないという希望的観測の元に、しばらく漕ぎ続けるが、一向に状況は変わらない。ロングジョンを着込んでないから沈したくないので、蓬莱駅近くの浜辺に上がって様子を見ることにする。
 
 昼食を食べながら、湖面を観察し続けるが、うねりの状況は変わらない。次の駅まで漕ぐか、ここで撤収するかの選択に迫られる。今日はまだ30分しか漕いでいないのに。。。
 試しに、もう一度カヤックに乗り込んで漕いでみたが、すぐに諦めた。怖々、漕いでいても楽しくない。駅が近くにあるこの浜で今日は終わりにしよう。




 ほとんど風も吹いていないのに、このうねりの大きさは何だろう。

 帰り際、湖東の湖岸道路を運転中、琵琶湖を見ると白波が立っていた。湖東では風が吹いているのだろう。湖東で発生した風浪が湖西にうねりとなって押し寄せていたのだ。

 ファルトボートは、とかく準備と撤収に時間がかかるので、漕ぐ時間が少ないと悔しい気分になるが、状況が許さないのに無理に漕ぐと危険であるし、そのような楽しくない状況で漕ぐと、禍根を残し、しばらくはカヤックに乗ること自体が嫌になってしまう。そんなわけで、こういう時は早々に撤退するのがいい。

 自然が相手なのだから、こんな日もある。
モノトーンの湖


 ついこの間まで咲き誇っていた桜もすっかり散ってしまい、湖面に浮かんだ花筏も今となっては跡形もなく、枝の葉の緑も日ごとに濃くなっていく。春爛漫とした景色は、既に過ぎ去り、季節は初夏に入ろうとしている。

 天気予報を見ると風がなさそうだし、夕方までは雨の心配もなさそうなので、少しでも漕げればと思い、長浜の湖岸へ向かった。


 フレームを組み立てる時に、久々にやってしまった。フレームの接合部に指を挟んでしまい、血豆が出来てしまった。幸いにも出血には至らずに、内出血で済んだのが幸いだった。油断するとこうだ。次回からはグローブを嵌めて作業するようにしよう。

 この辺りはマキノの浜辺に比べると岸辺にゴミが多い。なぜなんだろう?風向きのせいで、ここにゴミが流れつくのか?

 「日本は、外国と比較してゴミが落ちていない。」

 と言うが、日本人にもゴミのポイ捨てをする輩はいる。まったく許せない行為だ。しかし、自治会等の市民団体のボランティア活動で、清掃活動を行っている人達がいる。そうした活動に加わってみると、ポイ捨てをしていく人がいかに多いかが分かるし、そうした心無い行為に対して腹立たしさが募っていく。ゴミが落ちていないのは、そうした人たちの不断の努力の結果だと思っている。

 琵琶湖を遊び場にする場合でも、カヤックを漕いでいる最中に、タオルを無くしたりするとポイ捨てと同じ結果になってしまう。そのまま沈んでしまうと、拾えないゴミになるので、注意しないといけない。





 こんな場所を見付けるとパドルの動きを止めて木陰でプカプカするのを楽しんでしまう。




 天の川河口。釣り人がたくさんいたので、あまり近づかずにUターンする。

 温かくなってくると、このブログの閲覧数も増えてくる。カヤックの道具のインプレッションは、ブログ価値が高いと思うが、漕行記は、僕自身の個人的な思いを綴っているだけなので、読み飛ばされているだろうなあ。たまには、道具の記事でも書いてみようかな。



 天気予報どおり雲が多くなってきた。雨が降ると困るので、早々に陸に上がった。正直なところ、もう少し漕いでいたかったけど、またそのうちに。

 7キロほどの水上散歩だった。ここのところ、雨が降り続いたせいか、湖水が濁っていた。





 
海津大崎お花見カヤック2016


 「水ぬるむ」は、春の季語である。そうは言っても、まだまだ水温は低い。つい先月、湖西でカヤックの遭難事故があった。その同日、僕もカヤックを予定していたが、天気予報を見てあまりの風の強さに中止にした。何かあったら、すぐに中止にしてしまう。天候はもちろんのこと、ウェアや装備品を自宅に忘れてきたり、眠かったり。。。。エトセトエトセトラ。。。
 そんなわけで、カヤックツーリングが出来るのは、条件が整った時だ。遭難した人は、なぜあんな日に湖上に出たのだろう。

 湖北の桜の開化は、カヤックシーズン到来のシグナルだ。冬の間、代わり映えのしなかった風景が、この時期から急に変化し始める。桜が散ればすぐに若葉が芽吹き、あっという間に温かくなる。

 海津大崎のお花見カヤックは、JR永原駅横の大浦川から漕ぎ出し、マキノで上がるのが僕のお決まりのコースになっている。この日も大浦川の川辺に到着したら、既に1艇のカヤックが漕ぎ出して行くところだった。僕たちが組み立て始めて程なく、2人組みのアルフェックのカヤッカーが到着し、組み立て始める。この日は、この2人とほぼ一緒に漕ぐことになる。




 大浦川河口付近の集落。桜をゆっくり眺めて撮影する最初のポイント。同じところを何度も漕いでいると、行動がパターン化してくる。






 琵琶湖に出て竹生島を望む。湖面が荒れてなくて良かった。この辺りの湖岸道路は、まだ人がまばらだが、マキノに近づくにつれて花見客が増えてくる。

 示し合わせて一緒に漕いでいるわけではないが、先ほど永原駅で出会った2人が近くにいる。定置網の魞のロープをくぐるのに、協力し合ったりして漕ぎ進む。




 湖上から桜を見ると、まず自分の前に水面があって、その向こうに桜花が咲き乱れる陸地が背景として存在する。陸上から見る景色は、その逆になる。たったそれだけのことで、気分は随分と変わるものだ。





 この日は、花曇り。遠くの景色はぼんやりと霞んでいる。






 ここは海津大崎のほぼ先端。いつもここで昼食にしている。今回もここで休憩する。さすがにこの辺りまで来ると、人が多くなってくる。カヤックツアーの団体さんも、漕いでいる。おそらく今年はこの土日が最も賑わう日なのだろう。観光船の往来もひっきりなしに続いている。そのためか、Y君は観光船の作る波で、上陸に苦労している。僕も同じ状況で、降り沈した経験がある。





 この海津の集落まで来ると、本日の行程も終わりに近い。久しぶりのカヤックのせいか、腕が疲れてくる。
 しばらく漕がない期間が続いていたので、カヤックの楽しさを忘れかけていたけど、今日ですっかり思い出した。これから季節は温かい方向へ向かうので、またすぐに水辺に出たくなってくる。