〜カヤックで琵琶湖を旅するブログ〜
晩夏の琵琶湖

 埼玉から友人が来たので、琵琶湖のマキノで、タンデムでカヤックをした。湖畔の「望雁」というカレーライスがおいしい喫茶店で、食事をした後で、海津漁港でカヤックを組み立てて、友人にフェザリングの方法を伝えて2時くらい出艇した。まずは、南の方へ進む。

 やはり9月中旬ともなると、湖水浴をしている客は減っているが、それでも、浜辺はにぎわっている。残暑が厳しいせいか、琵琶湖の水は、まだまだ温かい。知内川の河口で、大量の小魚が飛び跳ねている。その飛び跳ねている小魚を鳶が捕食している。とてもダイナミックな光景だ。水深が浅い川なので、カヤックの底を擦らないように、川を上ってみる。琵琶湖の水温よりも、知内川の水温はかなり冷たく、心地よい。船体布を通して、川の冷たい水温が伝わってくる。冷えた空気も心地よい。この知内川の河口は、カヤックで水上散歩していて、とても楽しいスポットだと思う。

 友人が座っているシート後部のリブフレームからガンネルフレームが外れているのに気が付いて、知内浜に上陸し、フレームをはめ込む作業をする。こんなことは初めてである。
その後、岸部に沿って、海津の石積みの光景を眺めたり、エリ(定置網)の近くまで行って、エリを観察したりして過ごした。この日は、カヤックの上で3時間弱過ごした。楽しい時間はあっというまに過ぎてしまう。

 撤収場所に近付いた時に、リブフレームからキールフレームが外れているのに、気が付いた。上陸して調べてみたけど、問題なくはめ込まれている。人が乗ったときに、体重がキールフレームにかかるため、リブフレームから外れてしまうのかもしれない。このはめ込む部品がプラスチックなので、
何度も使っている間に劣化してきたのかもしれない。帰宅してから、早速、フジタカヌーさんにメールでその件を問い合わせたら、マジックテープと部品を、送ってもらえた。
 フジタカヌーは、カヤック購入後のアフターサービスに、まったく心配がいらない会社だと思う。フジタカヌーの会社がある地域から、随分、離れたところに住んでいても、郵送で対処してもらえるし、とても安心だ。

 快適にカヤックを楽しめる季節も、あと2ヶ月くらいかな。

琵琶湖の海風
 


 またもや、琵琶湖。しかも、高島市マキノ。この2週間で、ここを3回も漕いでいる。3回とも、目的が違うのだが、今回は家族3人で漕いだ。体格の小さな小学2年生とはいえ、やはりアルピナ2−430で3人乗るのは窮屈だ。そのうち大きくなると、乗れなくなるだろうな。きっと。

 僕のポジションはスターン側に乗るんだけど、体操座りになってしまうので、腕のみの力で漕ぐ体制になる。しかしまあ、3人で乗るってこと事態が、本気モードではないので、まあ、それはそれということで。

 今回は3時頃から漕いで、5時前に撤収した。浜に上がった直後に、琵琶湖から強い風が吹き始めた。陸風から夕凪を経て海風に切り替わったのだろう。湖で海風という表現もどうかと思うが、琵琶湖は大きな湖なので、当然、海と同じような風は吹くだろう。おかげで、船体布がよく乾いた。プリンスホテルのプライベートビーチでは、宿泊客が気持ち良さそうに風に吹かれていた。ここで、一週間くらい宿泊して、毎日、カヤックに乗ったり写真を撮ったりして過ごしてみたい。でも、バリ島で一週間過ごす方が費用的には安いんだよね。
夕凪に漕ぐ
 盆が過ぎると、夏も終わりに向かいつつあるが、まだまだ昼間はとても暑い。夕凪の穏やかな湖面に漕ぎ出したくなって、3時くらいに海津の漁港から出艇した。


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 風はほとんどないのに、波がある。横波を受けていると、船酔いしそうだ。この波は動力船によるものなのか、琵琶湖の他の位置で風が吹いて、その影響でマキノまで波が来るのだろうか。まずは、南西方向に、進路を取る。ここで、舵を取ると書けば格好いいのだが、僕のカヤックにはラダーが付いていない。

 5月にカヤックを始めたとき、とにかく怖くって、岸から離れることが出来なかった。でも、今ではある程度、岸から離れた場所を漕いでいても、心に余裕が持てるようになった。この時期、浜水浴場近辺は、人でいっぱいなので、岸辺を漕ぐなんてことは出来ないんだけどね。やっぱり僕は、水辺で人が生活している姿を眺めながら漕ぐのが好きだ。マキノプリンスホテル辺りで、アルフェックやフジタカヌーの黄色いファルトボートを4艇くらい見た。僕のもそうだけど、黄色いファルトが流行っているのかな。コーミングカバーを付けていたのは、僕だけ。その後、反転して海津の石積みを眺めながら漕ぎ進む。





 時間は5時くらい。まさに夕凪の時間帯で、湖面はかなり穏やかだ。先ほどの波もいつの間にかおさまっている。

 ファルトボートは、当然のことながら、船体布一枚の下は湖の水である。膝が冷たいと感じたら、そこは、小川が流れ込んでいる場所であった。水の状態を常に感じることが出来るのは、ファルトボートの愛すべき特徴だと思う。

 カヤックに乗っていて、声をかけられるとき、たいていは、「気持ち良さそうですね。」と言われる。
何がそう思わせるのだろうか?

 この日は、結局5時半くらいまで漕いだ。撤収が終る頃には、辺りは暗くなり始めていた。この日はたくさん写真を撮ることが出来た。

セルフレスキュー
 午後から琵琶湖(マキノ)へ出かけた。今の季節は、とても暑いので、夕刻の短い時間を利用して漕ぐことにした。




 今回は、セルフレスキューの練習をしていたら、時間が過ぎてしまい、ツーリング時間は30分くらいで、撤収の時間となった。

 最近になって、やっとビルジポンプとパドルフロートを入手した。パドルフロートで乗艇し、ビルジポンプで排水するというのを、経験しておいた方がいいと思ったからだ。多分、沈なんてしないから大丈夫。というスタンスで、危機管理をしないという人もいるかもしれないけど、やっぱり1回でも経験しておいた方がいいと思う。

 MTIのパドルフロートを買ったんだけど、こんなものでも、かなりの浮力がある。再乗艇を2回ほど、繰り返した。何とか出来たというレベルなので、またいつか練習した方がいいだろうな。ビルジポンプでの排水は、かなり大変だ。再乗艇を試みているうちに、カヤックが引っくり返ってしまい、微妙に水船状態になったので、ビルジポンプが必要になったというわけだ。

 再乗艇訓練を終えて、浜辺に上がった時に、後ろポケットに何か入っている気配がある(T_T)
取り出してみると、携帯電話だった。もうだめ。完全にこの携帯はだめである。しかしまあ、3年以上も使ったし、そろそろ防水タイプに切り替えようと思っていたので、まあ、よい契機だと思うことにしよう。(無理やり)

 その後、30分ほどだけど、岸沿いにカヤックを進めた。遠くの方の高木浜で、水遊びをしてはしゃいでいる人達の声が聴こえる。地元の漁師さんだろうか?浜辺で焚き火をして、魚を焼いている。とてもいい匂い。子供が浜辺を走り回っている。鳶が空を旋回している。カヤックを漕いでいて、自分の目の前で展開されるドラマを見ていると、幸せな気分になる。今回は一眼レフも持ってきたけど、水船になったので、出番はない。次回は写真をたくさん撮ろう。水辺の光景を。
アルピナ2−430に3人乗る。
 先週の土曜日に、カヤックを漕いだときの感動が忘れられなくって、今週の土曜日も先週と同じ場所に出かけてきた。


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 前回は、僕一人でコーミングカバーを装着して乗ったのだが、今回は家族3人で乗りたかったので、中央部に取り付けるジュニア用補助シートをフジタカヌーに注文して取り寄せておいた。大人用のシートよりも小ぶりである。うちの息子は小学2年生のなので、これで充分だ。しかし、これで3人乗るのは、やっぱり快適なポジションでは乗れない。先頭が妻、中央が息子、後ろが僕という状態で乗り込むわけだが、僕の座る位置だと足が伸ばせないので、常に膝を曲げて座っていることになる。船体内部からフレームを膝で外側に押すようなポジションは取れない。だからまあ、3人で乗る時は、のんびりと岸近くのみを漕ぐような楽しみ方になると思う。それで、充分、楽しいのだけどね。




 この画像がアルピナ2−430にジュニア用補助シートを付けた状態だ。

 デッキ後部には3人分の冷たい飲み物が入ったバッグをデッキコードで押さえつけている。このデッキコードは、画像のとおりバウ(前)側にもあるんだけど、カヤックのデザイン上のアクセントにもなっていて、とてもいいと思う。

 
 今回の組み立ては、かなり楽に出来た。浮力体に空気を入れる作業を息子に任せたからだ。フレームの組み立てや船体布を被せて張るのは、もうすっかり馴れた。息子はスイミングスクールに通っているけど、まだ泳げない。そのため、怖がって乗りたがらないのではないかと心配したが、そんなことはなく、やる気まんまんだった。しかも、パドルを使いたがるので、これがまた大変だった。中央部に座った人がパドリングすると、二人でパドリングするのがかなり困難を極めるのだ。距離が近すぎて、パドルがぶつかってしまうのだ。




 この季節、琵琶湖に流れ込む川の周辺は、鮎だと思われる魚が大量に群がっている。まだ時期的に小魚なんだけど。カヤックを漕いでいると、無数に水面を跳ねているのを見ることが出来る。パドルで水の表面をかき回すのに驚くのか、飛び跳ねて船内に飛び込んできた鮎もいた。写真を撮ってすぐに水に戻したら、元気に泳いで行った。

 この日は、プリンスホテルでランチを済ませ、それで終ろうかと思っていたのだが、息子はまだやる気だったので、風もおだやかだし、午後からも1時間ほど、湖上散歩を楽しんだ。その後、そろそろ帰ろうかと思い、出発地点近くに戻った時に船内を見てみると、水が溜まっている。パドルから落ちた水が溜まったのかと思い、拭き取ってみたけど、水は減っていかない。どうやら、船体布に穴を開けてしまったらしい。思い当たる節がないわけでもない。つい先ほど、岸近くで底が岩に当たったような衝撃を感じたのだ。岸に上げて、カヤックを反対向きにして調べたら、リブフレームの下の辺りが破れている。そこが原因かどうかを確かめるために、ガムテープで補修して、再度、湖に浮かべて漕いでみたら、浸水は止まっていた。完全な補修へ帰宅してから行うことにした。

 この季節、カヤックを漕いでいると、ほんとうに幸せな気分になれる。
進水式
   前日のうちに車にカヤックの道具一式を載せておき、自宅を朝6時過ぎに出発し、途中で一緒にカヤックを始めた友人を拾って、高島市の知内浜へ8時30分くらいに到着した。いつも、7時30分くらいに起床しているので、朝、早いのは僕にとってはこたえる。でも、琵琶湖は午後から風が出ることが多いので、カヤックを楽しむなら午前中がいい。




 現地に到着すると、早速、組み立て作業に取り掛かった。自宅で3回ほど練習しておいた甲斐があって、スムーズに組み立てることが出来た。木陰の芝生の上で、コーヒーを飲みながら、そよ風に吹かれて、ファルトボートを組み立てるのは、とても気分がいい。フレームの組み立てや船体布を被せるのは回数を重ねることにより慣れで解決するけど、浮力体に空気を入れる作業は、大変だ。次回からは、家である程度空気を入れて膨らませて、そのまま車に乗せようかと思っている。

 友人は、フレームと船体布のセンター合わせで、かなり手間取っているようで、組み立てるのに、かなり時間がかかっていた。僕のカヤックはフジタカヌーで友人のカヤックはアルフェックなので、組み立て手順が違う。僕のフジタカヌー製のアルピナは、滑車の力を利用して船体布を張るのだが、アルフェックのアリュートはテコの原理を利用して張る構造になっている。

 食料を積み込んだり、PFD(ライフジャケット)を装着したり、記録写真を撮ったりしているうちにどんどん時間は過ぎてゆき、結局、湖上の人となれたのは、9時半くらいであった。今回の出艇は、砂浜からだったのであるが、今後、出艇の仕方を、もう少し考えないといけない。カヤックを押していって、半分くらい湖につかった状態で乗り込むと、当然のごとくシューズは水で濡れているので、その水が船体内部に入り込んでしまい、雑巾で拭って排出しなくてはならないのだ。あと、砂も出来るだけ船体内部には持ち込みたくはない。ジャリジャリして不快なのだ。今回は、カー用品のビニール製のマットを敷いたけど、次回から、もう少し快適な乗艇方法を考えた方がいいかもしれない。それに、わずかな距離とはいえ、砂の上を、引きずるわけなので、船体に穴が空くと困る。でもまあ、実際のところ、簡単に穴が空くほど、やわなわけではないとは思う。
 
 そんな状況を経て、湖に浮かぶことが出来た。カヌー講習を受けたときの、練習艇に比べると、とても安定していて安心だ。カヌー講習の時は、こんな不安定なもので、大海原(湖だけど)へ漕ぎ出すのかと思うと、半泣き状態だった。でも、不安定なカヤックで練習しておいて良かった。
 
 湖上に浮かぶのはすごく気分がいい。特別なことを何もしなくても、ただ漂っているだけで、満足だ。そのうち、それだけでは飽き足らなくなると思うけど、今は、それだけで充分だ。借り物ではない、自分のカヤックで好きな場所を好きな時間、漕いでいられるという充足感がある。知内浜は、今までに何度も来たけど、いつも僕の足は陸の上に立っていた。この日、やっと湖上の散歩を開始することが出来た。初日ということもあり、小さな発見がいろいろあった。漕いでいる場所によって、水質が違うのか、水深が違うのか、湖底の砂の質が違うのか、理由はよく分からないけど、水の色が違っている。あるところは、コバルトブルーであったり、緑色だったり、無色に近い透明だったり。。。

 カヤックに乗ると、風には敏感になる。琵琶湖の場合、風と湖面の波の状態は、かなり密接にリンクしている。自分がいる場所と、ほんの数十メートル先とでは、波の立ち方が違う。つまり、自分がいる場所とその先では空気の流れが違うのだ。漕いでいる途中、小さな川が、琵琶湖に流れ込んでいる場所がいくつかあった。川の流れに逆らって、パドルの力で遡上することが出来るのか試してみた。意外にも、川を上ることが出来るのだ。これは思ってもみない発見だ。200mくらい上ったところで、転回して、琵琶湖へ戻ったが、帰りは川を下るので、パドルは方向性を変えるためだけに操作すればよく、とても楽だ。

 カヤックの操作だけではなく、目前で展開される光景も僕にはとても新鮮なものだった。トビが魚を足で掴む瞬間を見たり、琵琶湖の伝統漁法の定置網のエリも、いつも陸上から遠くの方にあるのを眺めているだけのものであったが、近くで見ると、とても巨大なものであったし、水辺で投網を使っている人を見たりと、水上から眺める景色は、どれも新鮮なものであった。
 あまりにも楽しくって、4時間もカヌーの上にいた。しかし、それくらいの時間やっていると、腕や足が疲れてくる。

 帰りは、知内浜のすぐ横にある漁港の突堤を利用して、コンクリートの横にカヤックを付けて、降艇することにした。砂浜と違って、ある程度水深が深いので、ちゃんと接岸していないと、カヤックと堤の間に落ちてしまう可能性がある。そもそも、カヤックはとても軽いので、木舟から乗り降りするような感覚ではない。重心を低く保ったままの状態で乗り降りしないと、転覆する可能性が大きい。しかし、岸壁からの乗り降りだと、船体内部に砂や水が入らないという大きな利点はあるのだが。。

 その後、芝生までカヤックを運んで、人工セーム皮で水気を拭き取り、乾かしながら昼食にした。進水式当日は、このように終わった。